まるで廃墟?500m地下通路も…ほぼ客ゼロの東成田駅に行ってみた

成田空港といえば第1ビル駅、第2ビル駅などがありますが、その中にほとんど使われておらず取り残された駅があります。その名も「東成田駅」
昔はここから徒歩やバス等で移動していたようですが、現在は空港直結となったためこの駅は用なしとなり、営業こそしていますが規模はかなり縮小し、空港関係者等の乗車しかないようです。2015年の一日乗車人員が1,150人ですからほとんど使われていないことが分かります。

入口には警備員が2名いて、物々しい雰囲気となっていました。利用者がいなくても通常の駅と異なり空港の駅ですから、建前上テロ等の対策が必要なのでしょう。警備員の目視での確認を通過すると中に入れますが、刃物や爆発物などの持ち込みは禁止事項として挙げられています。成田空港は過去に占拠事件もあり厳重な警備の下で開港したという経緯がありますが、その爪痕は今も残っています。
一応営業していて自動改札もありますが、一時間あたりの運行本数は1~2本程度と、田舎の駅と同程度です。しかし一方で、首都圏の繁盛している駅のホームを思わせる、10メートル近いとてつもなく幅のある階段もありました。これは成田空港駅として営業していた時の客のラッシュを捌くためだったのでしょう。


別の閉鎖された仮の囲いの隙間から写真を撮ってみました。スカイライナーの看板が見えますが、スカイライナーは1978年に運行を開始し、1991年には成田空港直下に乗り入れしていますので、78年から91年までの看板という事になります。しわくちゃで、今にも崩れ落ちそうなポスターも。約30年前のまま、時間が止まっているという事になります。


しかしそんな東成田駅に間違って入った人が損をしない救済策も用意されています。それは「歩道」という形であり、500m歩けば空港第2ビルに入ることができます。歩く歩道はないので、全部自力で歩くしかありません。かなり明るく綺麗に整備されていて、防犯カメラもあります。500mというのは約500歩ですから、休まずに歩いても10分歩き続けなければいけない計算になります。予想以上に長いとお考え下さい。途中トイレも売店もありませんので入ってしまったら前に進むしかありません。携帯の電波も通じないので注意が必要です。左右には広告はほとんど無く、この殺風景な景色が永遠と続きます。歩く人を不安にさせないように100mおきに現在地の看板が出てきますが、少し怖いお化け屋敷といった感じでしょうか。
朝や夕方は通勤ラッシュがあるようですがほとんどが空港関係者なのでほぼ身内のための駅という印象で、昼間は誰も人がいません。何もないのが好き、人がいないのが好き、バイオハザード的なステージが好き、廃墟マニアの人は是非訪れてみて下さい。

JRA禁止薬物で競走除外 競馬史上最大規模で激震走る

JRAが、禁止薬物を摂取した疑いがあるとして競走馬の競走除外を発表した。その数は156頭で過去最大規模だ。人気馬も含まれるが、今回のいきさつは少々特殊である。まず競走馬は規則の範囲内で能力向上の為のサプリメントを与える事が許されていてJRAの売店で気軽に購入可能である。これらのサプリメントは馬に与えるのが前提で、その規則を通過したもののみが販売可能となっている。しかし今回はその検査をすり抜けたものが販売されたという事でありJRAにも全く責任がないとは言えない。

公正公平を謳う競馬でこのような事が起きたのは激震であるが、公表されただけマシという声や、競走除外となったのは今週の馬のみであり、過去の馬が除外にならない事に対してネットでは疑問を呈する意見がある。しかし、私は別の意図があると考える。今回の事はJRAによって計算されていたのではないかという事だ。つまり、日々の調教や訓練で伸ばすのではなく、時間がなく忙しいからと安易にサプリメントに頼る業界の慣行に一石を投じたかった、という意図で踏み絵的な要素があったのかもしれない。また競馬のイメージをよくするためにも、競馬中毒者やギャンブル中毒者などが増えていくのはよくない。競馬初心者はその日競馬場に行って考える程度のもので、毎週毎週数百万賭けたり競馬新聞を買っているような人はマニアの域に属する訳だ。競馬で儲かるとか、競馬を投資の道具として扱われるのはJRAは望んでいない訳で、あくまでも生き物の競走だという原点に立ち返ってもらうための施策だったのではないかという見方もできる。いわゆるギャンブル中毒が社会問題になる中で公正公平を盾にして突発的な競走中止を発表すれば中毒者が離れていき競馬場自体も健全な、クリーンな環境になるのではと考えたのかもしれない。
すぐに救済措置を発表したあたりからも私は上記の可能性が高いとみているが、今後どういう対応を進めていくのか続報に期待したい。

コンビニ「昇給あり」はウソ?正当評価できない事情とは

コンビニの求人によく「昇給あり」と書かれていることが多いが、これの本当の意味は「最低賃金での募集です。最低賃金が上がればそれに比例して上がるので実質の昇給です」という意味で厳密には嘘だ。「最低賃金以上に上がります」という意味ではないので注意が必要だ。
本来、昇給は使用者側から声を掛けて「頑張ってるね、来月から時給○○円にするね」というのが普通であるが、コンビニではいくら頑張ってもその頑張りは評価されず使用者から昇給を提案してくることは皆無だ。最初の設定が最低賃金より高いからと言う理由で最低賃金上昇分に応じたベアもなく、3年間時給変わらずという例もあった。それに耐えかねて労働者側から上げてくれと言えば上がるケースもあるが、労働者の希望通りになるとは限らない。

これにはいくつか理由があるが、本部とオーナーの間で特殊な会計方式、つまりコンビニ会計で売上や利益の計算をしていて店にはほとんど利益が下りてこず、そのほとんどは本部に持って行かれる仕組みがある。そして本部は毎日のように「従業員は最低賃金で募集して人件費を一円でも抑えましょう」と呪文のように唱えてそのように運営させようとする。しかし、従業員の中には仕事できる優秀な人もいれば、そうでない人もいるわけで、良心のあるオーナーであればそれらの人を同じ賃金にすることはまずないだろう。基本的にコンビニ店員はほぼ全員が同じ仕事をマスターしなければいけない訳なので、普通の会社のように役職を付けてどうのこうの、という査定はできない。なのでコンビニ店員を評価する要素としては「在籍期間」「仕事の質」「検品や品出しの速さ」「有給以外の欠勤や遅刻がない」「客からの反応がよい」「常連が増えている」「その人の時は客数も増えて揚げ物も売れている」「求めた以上のプラスアルファの仕事をしている」などがいえるだろう。それでも正当に評価できない裏事情がコンビニには存在する。それは24時間営業である。これはオーナーが24時間その人の仕事ぶりを見られないという弊害を生みだし、また少しでも自身の収入を増やしたいという点から、最低賃金上昇の時以外に改定は行わないのがほとんどなのだ。これでは人を正当に評価して、育てて、長期間育成することはできない。まるで駒のごとく最低賃金で雇ってその日店が回りさえすれば誰でも良い、誰かが辞めたら別の人を入れれば良いというような風潮であり、このままの育成モデルを続けていたら業界が衰退するのは言うまでもないだろう。
まだ応募していないのであればコンビニでは昇給が期待できないのできちんと昇給してくれて評価してくれる他の業種にするか、どうせ数年で辞めるし学生の間の小遣い稼ぎだ、と割り切って働く分にはコンビニは逆に良いのかもしれない。