煽り運転 レンタカー大手4社の見解は

煽り運転は自動車の匿名性、他人の車であること、傷つけてもぶつけても修理費がかからない、あるいは安く済ませられることなどが犯行の発端という声もある。被疑者は試乗車のみならずレンタカーでもこのような行為を行っていた可能性もある。これらについてレンタカー会社はどう考えているのか、トヨタレンタカーに聞いてみた。

昨今大きな問題にもなっている煽り運転などの危険行為につきましては、トヨタレンタカーを含むレンタカー業界全体の問題として捉え、トヨタレンタカーにおいても必要な対策を随時実施してまいります。

日産レンタカーも以下のように回答した。

昨今の事件報道等もあり、お問い合わせいただきました件につきましては、自動車に携わる企業として、弊社といたしましても非常に懸念しているところでございます。頂戴いたしましたご意見も参考にさせていただき、警察庁、国交省やレンタカー他社とも情報共有して参ります。

ニコニコレンタカーは以下のように回答した。

お問い合わせの件、「煽り運転」が社会的問題になっていることはニコニコレンタカーFC本部としても認識させて頂いております。本人確認の徹底等によって、不適切な運転を心理的に抑制する事に加え、一部店舗ではドライブレコーダー等による運転状況の記録、さらに車両を貸出する事業者として加盟店舗全体でご利用者様への安全運転の啓蒙活動を実施しております。

オリックスレンタカーは長い文章で、両者の言い分に配慮したバランスよい回答をして頂けた。

このたびご意見を賜りました件でございますが、煽り運転に限らずレンタカーご利用者様による迷惑行為(迷惑駐車、無断延長等)その他犯罪行為等、様々なリスクにつきましては否定できないのが現状でございます。私どもオリックスレンタカーでは会員制度を設け、初めてご利用のお客様及び非会員のお客様へは、免許証以外に本人確認が出来る書類のご提示をお願い致しております。

また、高級車の貸渡に関しましては、クレジットカードでの決済をお願いする等の対策を講じておりますが、前述の行為の撲滅には至っておりません。今後は、ドライブレコーダー搭載車の増台も推進して行く所存でございます。

貸渡に対する条件を設ける事は、私どもの生業自体に制限を設ける物であり、同時に、お客様へ「満足」をご提供する事が目的(商品)であるサービス業と致しましても、お客様のご不満、ご苦情等に直接結びつく物でもあります。実際上記貸渡条件に対するお客様からの辛辣なご意見も少なくはございません。但し、このたびのようなご意見は真摯に受止め、また、私ども自身のリスク回避の為にも、ある程度の貸渡条件等は今後も継続する所存でございます。

という事であった。例えば三点以上の身分証での確認やドラレコの装着、長距離移動の禁止、高級車は貸し出さない、貸出でトラブルになったら即警察通報などの対策が考えられる。煽り運転は法律を守っている人間、無関係な人間まで被害を被ってしまう点で問題である。最終的には借りる人間、すなわち運転者のマナーがすべてではあるがその良心が通用しない時代になりつつある。行政がきちんと取り締まりをするとともに、レンタカー会社やディーラー等、自動車業界全体で二度と同様の事件を起こさない対策をしていく必要があるだろう。