セブン沖縄初出店 ファミマの牙城を崩せるか

セブンが7月11日午前7時に沖縄初の店舗をオープンさせた。マスコミで行列の映像が流れているが一ヶ月後、一年後同じ映像を撮りに行って欲しい。既に沖縄にはファミマやローソンが多く店舗を出していて「5年で250店」など鼻息の荒いことを言っているが、ファミマが30年かけた店舗数に5年で追いつくという点でまず無理だろう。沖縄県民の沖縄好き感情は相当な物があるのでこれに配慮する事は非常に重要で、ファミマとローソンは合弁会社で運営しているがセブンは現時点ではそうしていない。特にファミマは沖縄で100店舗程度展開していたココストアを2015年に吸収し320店体制となりフラチキ先輩などの独自戦略、独創的なCMを多数公開し、中食の7割は沖縄仕様、コーヒーマシンの後払い制など沖縄在住社員が沖縄県民のために商品を作れる体制やそれを支える多くの経営権限移譲、地域密着型経営が広く消費者に認知されているのが実態で、少なくとも沖縄ではファミマ一強と言っても過言ではないだろう。

このような現状を把握しているためセブン側も本土との違いとして「チャージ5%特別減額」という破格の優遇や、店舗の最新設備の導入で作業時間4時間削減などを謳っているが、本土からはずるいという妬み節の声も聞かれ、オーナー不足、人手不足のために拡大路線を取る事は今後ほとんど不可能に近い。省力化以前にそれをやる人がいないのだ。コンビニは人がいないと成り立たない業種で、各店舗ごとに15人程度のアルバイトを雇えないと即座に人手不足に陥りオーナー等の経営者が長時間労働するハメになる訳で、人がいないとチェーンとしての成長は見込めず自動化にも限界がある。アルバイトする側も同じコンビニで働くならその地域に根ざしているチェーン、客に認められているチェーンで働きたいだろう。ペイの不正で自爆するのは論外だ。セキュリティが安心できないチェーンとは関わりたくないという人や、もっといえばコールセンターの方が時給いいし飲食自由だし怒られても所詮ヘッドセット越しだし、という人もいるかもしれない。

「まだまだ沖縄には出店余地がある」という人もいるが、沖縄には大型ショッピングモールの出店予定もあり10年後20年後同じ売上を維持できるのか、最低賃金が毎年上がる中で経営はどうなるのか、店を出しても誰が働くのかをよく考えてもらいたい。テキパキとレジを打ち天井まで届く納品を捌き揚げ物を次々製造しリアルタイムで次々起こる店舗の諸問題に対応し客からの罵声を浴びるのは現場の最低賃金アルバイトであって本部の人間は損失を被らない点も問題だ。観光地として栄えている沖縄では客単価が本土より高く日販70万や80万の店舗がゴロゴロあるようであるが、それもいつまで続くか分からない。数年後本土と同じような時短問題や地元企業との合弁会社でない点が県民に毛嫌いされ今後の売上、オーナー募集に影響してくる可能性もある。本土のように時短で契約解除・違約金、無断閉店で警告文書を出す事のないように地域に寄り添った経営をすべきだ。