コンビニドミナント 本当に怖いのは他社ドミ?!

コンビニのドミナントといえば同じマークの店が都心ではすぐ隣、あるいは田舎においては1km圏内などほぼ近くに出店してくることであり、集中出店戦略などと言われるが、内実はそんな甘いものではない。土地の椅子取りゲーム、奪い合い合戦なのだ。実はあまり話題にならないが、本当に脅威なのは他社ドミナントである。つまり、セブンの隣にローソン、セブンの隣にファミマ、などと言った具合だ。自社ドミはある程度の距離の配慮もあり半年前などに周辺オーナーに予告・通知されることが多いが、他社ドミは制御できない上に情報が入ってこないので本当に直前にならないと分からず、例え真横に違うチェーンが出てきても文句を言えない状況だ。(既に建設許可票が立っているとか、募集のチラシが撒かれたとか、そういうタイミングで知ることになるので時既に遅しという状況)特に田舎では車ユーザーがほとんどであるため、中央分離帯があるかないかで売上は大きく変わる。中央分離帯のある店では反対車線から入れないためその車線のみの売上となるが、中央分離帯の無い店では両車線の客を取ることができる。また、中央分離帯があるかないかは、ドミナントにも大きく影響する。中央分離帯がある場合、例えば先にローソンがあり、手前にセブンが出店予定ならば、セブンのターゲットはローソンであり、ローソンを潰そうとしているという戦略の元での出店だ。反対車線に影響が及ぶことは少ない。

田舎では真横に出店してくるような露骨な出店は少ないが、それでも1km圏内に他社が出店してきた場合、1割程度の売上低下の打撃を受ける。なぜならタバコもジュースもどこで買っても同じで、違いは各チェーンのポイントカードやチェーンオリジナル商品などしかないからだ。前回の記事でも述べたが、売上低下、つまりドミナントに備えるには廃棄や人件費を徹底的に削減し、かつ、良質な店員を配置して日頃から常連を増やしておくしか方法はない。新規出店にあたってはライバル店(競合店)のピーク時の客数や店舗裏に片付けている番重の数などを観察して決定しているものと見られるが、他社を潰すために出店するというのが本当に客のためになっているのかも含めて議論すべきで、国もコンビニ本部に対して新規出店の当分の凍結を義務づけるなど厳しい指導が必要なのかもしれない。