モス使用期間切れ食材提供 5分は短すぎ?

福岡市のモスバーガーの店舗で、調理した焼き肉をモスバーガーが独自に定める「使用期間」という定義で「5分」を超えて提供していたという報道がネットで話題となっている。使用期間を過ぎた食材は廃棄するのがマニュアルということだが、その店では人手不足のために数時間程度保温して客に提供していたが衛生上問題は無いという。

5分という解釈を真面目に考えると、作り置きが絶対にできない設定であり、作った物はすぐに客に出せという設定のように感じる。しかし人手不足の店であれば、オーダーが次から次に入っても人間の腕は二本しかないわけでパソコンのように並行処理、などという高度なワザは不可能だ。人手不足なので閉店しますと言うこともできない。であれば人手不足の枠の中でどうするか、と現場が知恵を絞った結果なのだろうが確かにマニュアル違反と言われればマニュアル違反だ。
しかしここからが本論で、「衛生上問題が無いのであればマニュアルの方がおかしいのでは?」という解釈もできる。5分経った物は捨てろというマニュアルはフードロス問題の方向性に反するし、少しでも新鮮な商品をお客様に提供するという原理原則があるにしてもマンパワーには限界がある。コンビニの揚げ物は保温ケースに入れて6~8時間販売できることを考えても5分が余りにも短い値である事は誰の目に見ても明らかだろう。この5分を設定した人は本当に現場のことを理解しているのかという話になってくる。モスバーガー本社はもう一度検証し、マニュアルを見直し、1時間程度など現実的な値に設定し直すべきだ。
フードロス問題は何もコンビニだけに向けられたものではなく、飲食業でも同様だ。「まだ食べられる物を捨てるのはどうなのか」という意識を持って各社が対策すれば幸せになる人も増えるし、世の中がもっといい方向に進むに違いない。