主要電子マネー・ポイントの有効期限まとめ

普段何気なく使っている電子マネーに有効期限があるのはご存知だろうか。電子マネーには有効期限があるので注意という報道が出ていたが、主要なチャージ型の電子マネーとポイントの有効期限をまとめたので参考にしてもらいたい。
種類  ポイント  電子マネー
suica  –  10年
nanaco  1年*1  なし
WAON  2年*2  なし
Edy  – なし
Tポイント  1年 10年
*1…4/1から翌3/31にためたものは翌々3/31までが期限
*2…最大2年間。実質1年のケースが多い

なぜこのような事があるのかというと、これらの電子マネーは「前払式支払手段」という法律の下で運営をしなければならず、事業者が万が一破綻した場合の事も想定して運営する事が義務づけられている。その中で消費者保護のために有効期限について規定する項目があるので、各社明示しているというわけだ。基本的に電子マネーには有効期限を定めていない会社が多いが、これは電子マネーにはお金そのものが入っているという性質、消費者保護の観点から有効期限を設定していないのだろう。何十年も前の記念suicaを持っていったら使えなかった、残高が消えていた、というケースが多いようで、窓口に行って残高移行すると古いものは没収されるので何十年も保管する目的で記念suicaを買うのであればチャージ金額を必要最小限に抑える工夫が必要だろう。
suicaの電子マネーの有効期限は残高が失効するというよりは安全のための利用停止という側面が強いが、それに対してTポイントは「最終利用日」が基準であり、それを過ぎた場合本当に失効してしまうので注意が必要だ。失効したポイントや金額分はその運営会社の収入になってしまう。抗議しても「規約に同意頂いた上で使って頂いているわけですから」となり利用者はそれ以上は文句を言えない。
各社によってポイントや電子マネーの有効期限やそれが失効した時の取り扱いが異なるのが現状で、これらを理解して使う分にはよいが、理解していないとトラブルの元になる。様々な電子マネーやキャッシュレスが乱立している現在、国などが一定のルール作りをすることも求められるが、消費者も自分の身を守る上で約款を読み込んでおいた方がよいだろう。各社は前払式支払手段の認定を受けるために上限額などを定めた約款(規約)を定義している。小難しい事が書いてあるように思うが、比較的消費者にも読みやすいよう分かりやすく書かれているケースが多い。またこの約款は初回利用時に本来客に手渡す事になっているが、もらっていないという人も多いかもしれない。これらがネット上に公開されている場合も多いので、普段何気なく使っている電子マネーも一度約款に目を通してから使うとより理解が深まるかもしれない。