JR四国、西牧社長退任 4期ぶりの黒字達成で今後は観光列車等に注力?

JR四国において、西牧社長が6月25日に退任する人事が発表された。後任社長は愛媛県出身という事で、会社として伊予灘ものがたり千年夜明けを中心としたものがたり列車各種に力を入れていく意向が垣間見える。今ではビジネスの数値が戻らないとして東・東海も観光にシフトしつつあるが、ある意味こういう時代が来る事を見据えていたとも言える訳で日本一の観光列車が会社を変え業績に寄与したのは間違いない。

西牧社長はコスト削減主義者であり個人的に苦手な人物であるが、コスト削減意識が現場内部のみならず駅舎、運賃、そして観光列車の料理まで波及し内部から反発が出ていたのは間違いなく、過去4番目に多い4期ぶりの黒字を叩き出したという事で退任するのだろう。
国交省は今まで赤字体質を何とかしろ等とJR四国を叩いていたが、「ものがたり列車に乗ってから物を言え」と書いた所何も言わなくなった。実際に乗車して四国とは何たるか、鉄道とは何たるか改めて思い知った幹部も多いはずである。今後はおそらく観光列車の品質向上、切符等を買いやすくする等の定期外収入増加、そして首都圏へのマンション建設(出稼ぎ)等の非鉄道事業という「3本の矢」で稼いでいくはずであり、JR四国は元々自社のホテル品質がしっかりしているのでこのノウハウを首都圏に売り込めば十分勝負できるはずだ。よしのがわ・しまんトロッコの昇格、ICカード利用区間拡大も議論するべきだ。そして叙勲が授与された泉元社長(ものがたり列車を作った神)が言っていた「人の移動が国や社会の根幹」「北海道・九州もそうかもしれないが我々は地方創成会社」「地域と共に生きないと全然ダメ」「次期社長は鉄道なら鉄道・それ以外の交通機関でも良いが地域の交通サービスを考える一人になるべき」「単線新幹線も含めて高速化は進めていくべき」という元社長が残した言葉を必死にやれば国の補助無しでも完全黒字化は達成できるはずであり、感染症5類という部分を追い風にして四国の未来の舵取りを担う新社長の手腕に期待したい所である。