JR東海社長、空港新駅で対応軟化 山田・柘植・金子路線との決別明確化

鈴木知事が丹羽社長と面会したようだが、「47項目は28項目に絞り込む」「空港新駅は対話していきましょう」とお互い歩み寄る姿勢を見せたようだ。どちらの組織とも前任者がカオスだったという課題があり、前任者と同じと思われたくないという思惑が一致したのだろう。
川勝県政ではJRばかり取り上げられてきたが、JRに限らずほぼ全ての事業者の全ての開発許可に関して「観光に参画する事」を暗に求め、地域に密着しない事業者には許可を出してこなかった。JRばかり取り上げられているが泣きを見て撤退した事業者も多いはずだ。現にイオンモールが殆ど無く、ららぽーとでさえかなりの反対があったのだから県民は大型ショッピングモールについては厳しい姿勢を持っており、知事もその通りやってきたのだろう。特にリニアでは絶対にどの事業者でも達成しようがない非科学的な47項目を掲げて東海や政府を困惑させたが、なんと一民間企業の一アニメでリニアが動くとは東海側も予想していなかったはずだ。そして表向きな理由は色々言われているが最後は「観光の旗振り役が育った」と匂わせて自ら辞職し政治の表舞台には出ず信州の山奥に篭もると宣言したのである。
対するJR東海側も、空港新駅に関しては山田社長時代の「みかん箱みたいな駅ばかりである」「熱海三島の駅設置は失敗だった」「まな板云々で駅は名乗れない」等の地域差別に近い鉄道会社としてあるまじき発言が県民の中で尾を引いているのは間違いなく、金子社長は交渉関係が苦手なようで対面していきなり許可を求める等非常識な場面も見られたが、丹羽社長は過去の社長と同じ藁を踏まないよう「静岡は大事な地域」「空港新駅は対話していく」といわば山田・柘植・金子路線との決別を図ったと言える。数字としても平日よりも週末の観光利用の数値が上がっておりJR東海のコラボが他の民間会社に波及して様々なコラボが生まれている経済の好循環を果たしており、直接リニアを進めるよりもまずは観光を含めた産業政策をしっかりやっていく事で間接的にリニアを進めていくという姿勢に転換したのは間違いない訳で、どのような施策を打っていくのか今後に期待したい。