JR東、Suica経済圏を一層強化 狙うは断然「打倒ペイペイ」

JR東が、Suica経済圏を一層強化し、一つのアプリでSuica・えきねっと等を利用出来るようにすると発表した。自社サービスが乱立しておりそれぞれで会員登録が必要という状況を改善する狙いもあるようだ。Suicaは現金チャージを売りにして成長を続けてきたが、ペイペイが出てきてある意味現金を取られており世の中の現金が有限であるという観点から考えても「打倒ペイペイ」が合い言葉なのは間違いない。多彩な企業と協業する東であるが、ペイペイだけは明らかに敵扱いしており競合他社が出てきても暫くは何もしないが、5年後に本気を出すのは東らしいと言えるだろう。

Suicaは元々鉄道の運賃支払サービスとして出てきたものであるが、やたらと首都圏前提の決済速度にこだわり良い意味でセキュリティ・リーダライタ等のスペックが高すぎてその後の展開が遅れた側面は否めないがショッピング用途(SF)では決済速度はそれほど必要ないのだ。QR等の簡易な設備でSuica決済が出来る方式開発、キャリア決済とSuica紐付け、JRペイのようなJR全社で使えるバーコード決済への参入、えきねっとの決済方法でSuicaが使えないのは勿論、Suicaを運賃支払として使うという考え方から抜けきれていない印象を受ける。例えばSuicaを鍵にして自社ホテルを利用出来る(現在も利用出来るホテルはあるがグループ全体に広げるべき)とか、自社レンタカーの鍵に使うとか、ホテルやレンタカー等の自社設備にSuicaをどんどん組み込んでいけば必然的にSuicaにチャージして意識的に使うようになるはずでJR東が本気を出せば主導権を再び握れるはずであり、どの事業者が信頼できるのか、どの事業者に現金をチャージしたいと思わせるかが肝であり、柔軟な施策が出てくる事を期待したい。