「パンまつり泥棒」シールを剥がすのは犯罪?弁護士に聞いてみた

毎年この時期になると話題に出てくる「ヤマザキ 春のパン祭り」ですが、商品を購入せずシールだけはぎ取るのは犯罪になるのでしょうか。弁護士に聞いてみました。

実際に処罰されるかどうかはともかく、形式的に犯罪成立の可能性はあると思われます。
窃盗罪など財産犯の客体は「財物」とされていますが、この財物にはそれ自体に価値があるわけではないが、価値が付されているものも含まれるとされています。
シールもそれ自体に価値が無くても集めて財物と交換できるのであれば、財産的価値のあるものとして窃盗罪等が成立する余地はあるでしょう。

と難しい言葉が並んでいますが、要は「シールそのものには価値はないが、シールを集めてお皿などと交換できるのであればそのシールには価値がある」という考え方です。例えば同じシールでも「おすすめ」や「おいしくなりました」みたいなシールには価値がありません。しかしパン祭りのシールは集めることでお皿と交換できる効力を持つシールです。またルール上パンを買ってくださいねということになっています。これらを勘案するとパン祭りのシールには価値があると考えられます。
実際に処罰されるかどうかについてですが、スーパーやコンビニでは防犯カメラの録画をしています。例えば店員や店長がそれを目撃して警察にビデオを提出した場合、捜査・特定されて注意やシールの返還の指導などを受ける可能性は高いでしょう。何度も繰り返すなど悪質性が高い場合は逮捕もあり得ます。被害者が店ならまだいいですが、他の客が迷惑を被るのも問題です。「たかがシール」「ゼロ円だし」「見ていないし」「バレなければ」という安易な動機でこういうことをすると警察沙汰になる可能性もありますので気をつけましょう。