不適切動画 飲食店で相次ぐ理由

アルバイトによる不適切動画が相次いで投稿され連日ニュースになっている。ドミノピザやセブンでも不適切動画、くら寿司では損害賠償も行うようだが、基本的にこの手の動画に対しては従業員をクビにするだけという本部も甘い対応をしてきた。高校生はバイトをクビになった所で他にバイト先は山ほどあるし基本的に親の金で生活しているので無収入になっても困らない。注意してクビにするだけならばトカゲのしっぽ切りと同様で意味がないのだ。
このように立て続けに不適切動画が出てくるという事は、それぞれのスマホにそのような動画が今もたくさん保存してあるわけでそれをいつ投稿するかの問題でしかないのだろう。動機も大きな物ではなくて軽い気持ち、広まればいい、話題になればいい、流行のウェーブに乗りたい、という承認欲求でしかない。それを投稿するかしないかは各自のモラルやマナーの問題になってくる。
「投稿してもクビで済むし」と思われては悲劇は繰り返されてしまう。くら寿司のように毅然とした刑事や民事での対応、損害賠償を請求するぐらいの対応をしないと効果はないだろう。単に本部と店だけで問題を片付けるのではなく学校、親、警察との連携も重要だ。

投稿した人も勿論悪いが、本部にもその責任が全くないとは言えない。背景としてフランチャイズの増加があるだろう。フランチャイズというのは看板だけ借りてる個人オーナー店みたいなもので、実態は個人商店そのものだ。なので直営店に比べて緩いというか教育が甘い側面はある。本部としては急速に店の規模を拡大できる一方、品質は落ちる。それでも数字(利益)を追うためにほとんどのチェーン本部はフランチャイズ制を取っている。名ばかり店長というか店長になりたくないのにさせられた、バイトから流れでというのもよく聞く話で、店長の質の問題が不適切動画の遠因になっている可能性も否定はできない。

客ではなく友達同士だから、売り場でなく事務所や調理場だから、直接客に提供した訳ではない廃棄した、洗ったから影響はないとか弁明するかもしれないが、直接かどうかに関わらずチェーンの印象・イメージを傷つける動画を撮影してアップする行為は許されることではない。荷物チェックやカメラで監視など常識のある従業員まで疑われるとしたら迷惑でしかないわけで、ある意味不適切動画は同僚や未来の若者も巻き添えにするということだ。自分がクビになるだけならまだ良いが、実はそうではないということを自覚して欲しい。
賃金が低いからではと書いている人もいるが、役所の最低賃金の事務パートの人は不適切動画を投稿しない。なので時給だけを理由にするのはナンセンスだ。賃金どうこうではなく単純にフランチャイズ店であること、学歴や資格がなくても働ける、高校生~20代の若者が多く集まるまたは積極的にアルバイト採用している職場でこのような事が発生しやすいのではないかと考える。シフトも高校生同士を組ませるとしゃべってふざけて不適切動画の撮影に繋がりかねないので高校生と大人で組むなど工夫が必要だ。
くら寿司の損害賠償額はいくら?というサイトもあるが、これは公表されていないので憶測だが10万円を超えるのは確実だろう。例えば100万請求した所で本人は払えないから親が払うのだろうが、その年になって親が出てくるのも恥ずかしいと思って欲しい。

すぐ消える、身内しか見ないとしても今は瞬時にコピーされて世界中に拡散される時代だ。一度投稿したら取消が効かないのが今のネット社会。高校生のアルバイトは収入が生活に直結せず小遣い稼ぎ程度なのかもしれないが、アップしたらどうなるか小学生でも分かるわけでこういうモラルやマナーの指導は本来職場ではなく学校、もっといえば親が教育すべきことに違いない。