自動運転という表記をCMなどで多用しクレームになっているという報道があるが、自動車は200万などと高いのでかなり誇張した言い方をしないと買ってくれない。ある意味素人騙しというかそういう業界なのだ。
実際は自動運転もどきであっても「自動運転ですよ!」などと騙して凄いね、未来の車だね、等と騙して購入させるというか一種の催眠術のようなものであるが、件数を取れる営業マンは裏を返せば人を騙せる営業マンということだ。
車は原則返品やクーリングオフが効かないのでいい事だけ言って判子さえ押させればこっちのものというかそういう異質な体質も問題である。
で、彗星のごとく現れた自動運転や自動ブレーキという言い方であるが、これは昔から言われているが完璧に動作するものではない。晴れなら動くが雨なら動かないという気象条件の他、路面の条件、速度条件など様々な条件によって作動しなかったり衝突を完全に回避できない場合がある。これらはいわゆる機能のデメリットであるので営業マンは説明せずいい事ばかり言って「自動で止まります!」などと言ってくるが、いざ買ってみたら条件が細かくて使えないという人も多いだろう。そこでクレームを上げた所で「取説に書いてます」などとなるのがオチで、必ずこのような機能を使う時は取説やメーカーに確認するのがよいだろう。取説は車を買う前であってもメーカーサイトから確認できる。
そういうわけで自動運転や自動ブレーキは近年売れない車を無理矢理売るためのものでしかない。車が値上げされていて買いづらいという意見もあるが、確かに安全規制のボディ強化などで車は年々値上がりしている。この5年で20%ぐらい上がっているのではないだろうか。何も変化がないと単純に値上げしただけと言うことで客は買わないが、自動運転や自動ブレーキ搭載!などと言うとだから高いのか、むしろ事故に遭わないなら安いなどと変な誤解を与えてしまう。販売店は勢いで売るのではなく機能について正しい説明をすると共に判子を押させる前に最終確認、デメリットについて同意した上で契約させるなど業界の自主規制やガイドラインのようなものが求められているのではないだろうか。
