M-1上沼引退宣言 芸人審査は時代遅れ?

ある芸人が酔っ払ってM-1の審査員(上沼恵美子)を批判し、干されるのではないかと話題になっている。直接的に名前こそ挙げていないもののそうである事は明らかで、さらにこれをSNSで生中継したというのだから大問題だ。
上沼自身はこの批判の前から引退すると発表し、その後批判した二人が謝罪しようとしたが「興味ない」などと断られたそうだ。ビッグデータを分析した記事で上沼の評価は業界評価よりも視聴者の評価に近いという内容も出ているが、本来そのような評価が望ましいのではないだろうか。評価が横並びであればそれは評価にはならない。まれに枠に当てはまらない人もいるはずで、新人を発掘するのが目的なのに業界評価に当てはめていては新人は発掘できない。決勝では7人の合計点で争われたようだが、もし隣と揃えてというような話であればそれは意図的に特定の人を勝たせることも可能になってしまう。今でいう医学部の不正問題と似たような話だ。

とはいえ、美術作品と同じようにお笑いを点数化するのは難しい。閉鎖された空間での評価はガラパゴス、つまり疑惑を生みかねないので決勝の採点も視聴者参加できるようにすべきだろう。芸人ではなく視聴者1,000人の評価であれば賛否両論はあっても統計学的に概ね「ほとんどの人にとって面白い」芸人が決定されるに違いない。
一方で採点して芸人のNo.1を決めるという時代も終わりになっているのかもしれない。笑いは人それぞれ感じ方が違う上にダイバーシティ(多様性)が求められる時代だからだ。来年以降のM-1がどうなるか注目したい。