有働アナの新生news zeroは成功か?

国民のほとんどの人が知る有働アナは27年在籍したNHKを退職し、マツコと同じ事務所に引き抜かれ、マツコが営業したおかげかnews zero司会(日テレ系/23:00~)に就任する形となった。事務所・番組ともに多数のオファーがあってもおかしくない状況だが、マツコとはNHKの番組で共演、日テレはかなりのお金を積んだという情報も入っている。

今までのnews zeroと新しいnews zeroを見比べてみたが、かなり大きく変わっているように見える。
今までのzeroは真面目というか雑談もなく放送局側の伝えたいことを伝える、モニターを使って詳しい話をする、あくまで普通のニュース番組という印象。
それに反して新しいzeroは必ず有働の一言で始まり、ゲストとのトーク、各コーナー担当者とのちょっとした雑談、現地の人などとのふれあい。モニターも丸くしてあまり使わない。とにかくコミュニケーションを大事にした構成で、家庭的というか緩い雰囲気だ。視聴者の意見を読み上げ、必要ならゲストに聞く。放送終了後はネット限定で反省会を生中継する(反省会は期間限定ではという話もあるが)。あくまでもニュースという枠にとらわれないネットを最大限活用した、今のニュース番組には少ない視聴者と対話する朝イチ的な番組構成にしている。
初回の放送はテンションが高く夜の番組には合わないのでは?という批判もあったが、二日目など回を重ねるごとに落ち着いてきた印象を受ける。
ゲストも話題性の高い方々を起用し、ニュース番組なのに何十分も使って特集を組んだり、話題になるようなテーマを扱うのは朝イチ同様だ。例えばタモリとの対談は「対談と言えるのか?」という意見があるが、今までこのような事をニュース番組でやった人はいない。
ウェブの世界でも他のマネをしないサイトは価値の高いサイトという内容が言われるが、「○○の住所は?出身は?(ツイッターの引用)」という横並びサイトよりは、自分の経験や体験、人に聞いたなどの情報が遙かに価値が高い。ウェブで何十年言われ続けていることがお堅いニュース番組に取り入れられるのは感慨深い。

炎上商法などとも言われるが、今の世の中はSNSで良くも悪くも話題になった物勝ちという側面がある。「ニュース番組とはニュースを伝えるものだ」という常識というか枠のような考えを持っている人は他に移って下さい、他たくさんありますからというメッセージなのだろう。テレビ離れが顕著と言われる若者にテレビを見てもらうために、ニュースに興味を持ってもらう為に、あえて真面目な普通のニュースを減らして話題になるような特集や演出、ゲスト選びを増やしているのだろう。視聴者主体の番組が成功すれば、他の民放のニュース番組も追従する可能性は高い。

一方、課題もある。
朝イチも何度か見ているが、NHKはお金があるのかカメラや設備にも潤沢な予算を割いており、番組進行がスムーズという印象を感じた。
地震が起きてもすぐにニュースセンターに切り替わる。
しかし新生zeroは内部のスタッフも入れ替えたのか、テロップの出しミスやカメラワークにミスが多く、これらの不安定さが有働を緊張させている要因なのかもしれない。民放なのでNHKほど潤沢な予算もなく緊急時の対応もNHKに比べれば遅れる。視聴率やCMという概念にシビアなのも民放の特徴だ。毎回視聴率を気にしてCMが減れば予算も減るので、NHKよりも緊張する要素が多いのかもしれない。

民放の勝手がまだよく分かっていない部分もあるだろうが、今後どのような番組になっていくのか期待したい。