公衆電話とは?
お金を入れれば誰でも使える電話のことで、屋内や屋外にオレンジや緑など目立つ配色で置かれている電話のことです。昔はぐるぐる回すピンク電話もありましたが廃止され、最近はほぼ全てボタン式です。停電でも電話でき、通信規制を受けないので災害時つながりやすいと言われています。
公衆電話が全然ない理由
公衆電話は基本的に緊急時以外は使われません。特に最近はスマホやLINEの普及で使う人がさらに減っているため台数も減少傾向です。
公衆電話には第一種と第二種があり、第一種は電気通信事業法で「市街地は概ね500m、郊外は概ね1km間隔で設置すること」という定義がありますが、第二種はその定義がないためNTTの判断で廃止することができます。とはいえ第一種公衆電話も法律の規定通りには設置されておらず、役所が調べてみたら法律の57.8%しか設置されていなかったという実態があります。
さらに24時間営業しない屋内(病院など)に設置されているケースが多く、緊急時には見つけづらいのが課題です。
このような公衆電話の実態を頭に入れた上で、早速使い方を解説します。
1.受話器を上げる
お金を入れる前に受話器、番号を押す前に受話器。まず受話器を上げましょう。
2.お金を入れるかテレホンカードを入れる
10円と100円しか使えません。1円、5円、50円、500円は不可です。
100円を入れた場合のお釣りは返ってきません。10円複数枚入れた場合、使わなかった分は戻ってきます。
※110番や119番などの緊急通報は無料です。
※災害時は一部地域で無料になる場合もあります。
3.番号を押す
市内なら最初の三桁は不要ですが、市外なら必要です。
IP電話など一部の電話は市内であっても最初の三桁が必要です。
携帯なら080や070などの番号が必要です。
4.テュルルルルという音が鳴るとつながります
友達の携帯にかけたいが番号はどうやって調べる?
Android端末の場合設定→端末情報、iPhoneは設定→電話で自分の番号を見ることができます。
LINEなどで相手の番号を知らないケースも増えていますが、緊急時のためにぜひ登録しておきましょう。
10円で何秒話せる?
ドコモ宛で同じ区域なら15.5秒・違う区域なら8.5秒です。固定電話は距離に比例します。
携帯各社によって細かい秒数は異なりますが、概ね同じ区域なら15秒、違う区域なら8秒程度と覚えておくと良いでしょう。
公衆電話はどこにある?
市役所やスーパー、ショッピングモールなど公共性の高い施設はもちろんですが、一番手っ取り早いのは少し古めのコンビニに当たることです。2000年代に建てられたコンビニであれば、公衆電話を設置していることが多いです。最近の店は設置していませんのでご注意下さい。また大手チェーンよりもミニストップやヤマザキストアなど小さめのチェーンの方が設置している確率は高いです。
テレホンカードはどこで買える?
実はテレホンカードはコンビニで買うことができます。ほぼ全てのコンビニはテレホンカードを取り扱っていますが、大々的に宣伝はしていません。店員に声を掛けると入手することができます。500円や1,000円を取り扱っていますのでぜひ買ってみて下さい。テレホンカードは磁気ですので、スマホ等と一緒に携帯していると磁気が飛ぶ可能性があるので取り扱いには注意しましょう。
公衆電話について理解が深まりましたでしょうか。万が一の災害時役に立つのは公衆電話ですのでぜひ使い方をマスターしておきましょう。
