コンビニ各社が中華まん・おでんを8月下旬に投入する理由

多くのコンビニでは毎年リニューアルした中華まんやおでんを、8月下旬に投入する。
一部の店では本部通達を無視して11~2月など本当に寒い時期しかやらない店も多いが、本部に忠実な店は本部の通達通り実施する。
なぜ暑くて売れもしないのに8月下旬なのか。

理由としては、前日との気温差がある。人間は、気温差が大きいと熱い物や寒い物を買おうとする傾向が強い。
例えば前日が25度で今日が35度なら「アイスを買おう」「アイスコーヒーを買おう」となるわけだ。
同様に、前日が25度で今日が20度なら「おでんを買おう」「中華まんを買おう」となるわけだ。
気温差があっても買わないという人も一部にいるだろうが、データとして出ている以上、この傾向があるのは明らかだ。

例えば今年の東京の気温で、気象庁のデータを見ると8/18に最低気温が18.3度になっており、前の日に比べて3度落ち込んでいる。通常最低気温の差は0.5~1度程度であるから、3度の落ち込みは非常に大きく、ここで季節商品を投入すれば勝算が見込めると踏んでいるようだ。当然本部は気温と売上のノウハウを豊富に持っているはずなので、そのノウハウに今年の傾向を入れ込んで展開日を決めているようだ。

また、ライバル各社との競争もある。本部は一日でも早く我が社の商品を食べてファンになってもらえればシーズン中は懐いてくれるだろうと考えている。例えばLチェーンが8/25ときたらSチェーンは8/24、Fチェーンは8/23などといった具合だ。各社が年々この競争を繰り返し、毎年前倒しになっている。
地球温暖化で8月下旬でもまだまだ暑いのに季節商品の投入は年々前倒しというおかしな現象が起きている。
店員の負担など全く考えていないのが本部なのだ。

さらに、コンビニ会計の仕組みでは発注した時点で本部に金が入り、本部は廃棄をほとんど被らない(被っても15%程度)ので、売れない時期に中華まんやおでんを展開して廃棄がたくさん出ても本部にはあまり影響がないので言いたい放題なのが現状だ。「暑くてもたくさん入れればたくさん売れます」などと訳の分からないことを言うSVも多い。
8月下旬に気温が下がるのは確かだが、人手不足のご時世、店員の負担も考えて本当に必要な時期に展開するよう本部も対策を考えるべきだろう。