コンビニ弁当・おにぎりを値引しない本当の理由6個

本部は「24時間営業だから値引きしない」「各店舗オーナーの判断」などと各社口を濁しているが、なぜ誰もこのタブーに踏み込まないのか。今回はコンビニで弁当やおにぎりなどが値下げ(見切り)されない理由に踏み込みたいと思います。

1.契約更新、再契約に関わる
おにぎり、弁当といえばコンビニの看板商品ですが、これを値引きすると言う事は「チェーンイメージに傷を付けることになりますが、それでもいいんですか?」ということを意味します。おにぎりや弁当を安売りすると言う事はチェーンの看板そのものの安売りにつながるから辞めてくれ、というのが本音です。
つまり、チェーンを安売りするという本部と逆の方向を向く経営者に関しては、今後契約更新や再契約はしないかもしれませんよ、と暗にオーナーに向かってクビを宣告するのです。本来このような行為は公取の優越的地位の濫用に当たりますが、法律無視で現場が運用されているのが実態。このような事を平気で口にするSVも未だ多いです。
どの商品も自由に売価変更できる仕組みは用意されていますが、本部は日々の入荷金額や販売実績等を監視しています。本部にバレたらどうなるか怖いからできない、これが本音です。逆にやっている店はバレてクビになっても閉店になってもいいという覚悟でやっています。
大手メディアが本部広報に聞いても上のような返事が返ってくると思いますが、あくまで建前。現場のSVは「弁当は値引きしないで」と普通に言います。大手メディアも広報ではなくSV(OFC)を直撃すべきですね。店に行ってロゴのついた普通車を待ち構えればいいのです。

2.客が慣れると問題
客が何時に行けば安い商品が手に入る、と慣れてしまうと定価で売れなくなるという問題があります。実際はそれほど下がらないというデータもあるようですが、今の定価で売っている状態よりも下がるのは当然でしょう。
客はコンビニはチェーンにかかわらずどこも同じコンビニだと思っているので、「この店は安売りしてるのになぜあなたの店は値引きしてないの?」など余計な質問を受けるはめになってしまいます。危ない橋は渡りたくないというのがオーナーの本音です。

3.本部のチャージが下がる
お店は売上-原価から50%以上の高額チャージを本部に上納することを課せられています。
例えば500円の弁当を売ると250円のチャージが本部に入るとしましょう。
これが250円に値下げになれば本部のチャージは125円になってしまいます。
実際はもっと複雑な計算式ですが、商品の値段が下がると言う事はその分本部のチャージも下がることを意味します。
本部が商品の安売りを推奨しない理由は本当はここなのです。
大手メディアが広報に聞いても「チャージが下がることはない」と答えるでしょうが、計算すれば小学生でも分かる話。

4.オーナーの収入が増えすぎると困る
本部としてはどんどん仕入れをしてもらいたい。その為には一店舗では限界があるので、複数店舗展開を奨励します。
実際見切り販売をすれば廃棄が減って、廃棄が減れば経営が安定するわけですが、例えば1店舗経営のオーナーが見切り販売をして収益が50万から80万になって「二店舗目はいいや」となれば本部は困るわけです。
本部としては収益拡大する方法は店を出して入荷金額を増やしてもらうしか手段がないわけですから。
そういうわけで本部は人件費・廃棄に関して指導をし、オーナーが儲かりすぎないように暗にコントロールしているのです。「もっと儲かりたければ店を出して下さいね」とSVは言うでしょうが、それは本部が儲けるためです。

5.同じ基準で値引きされるとは限らない
コンビニはスーパーと違い、人員が限られています。
スーパーのようにレジ5人・フロア5人など潤沢に人員がいればよいですが、本部は人件費を浮かすために「店全体で全時間帯2人にせよ」と指導します。それで弁当やおにぎりはスーパーと同じぐらいの数があるわけですから、毎回値引きしていたらその分仕事が増えることになります。
オーナーが自分でシールを貼るのならよいですが、バイトにもやらせるならば「勝手に値引きして買おう」ということも可能になります。特にコンビニは外国人や高校生店員なども多く不正の温床になるため、不正されうる原因は一つでも減らしたいのが本音です。

6.在庫管理ができない
コンビニのレジにはスーパーと違い、値引きボタンが無い場合が多いです。
値引きボタンがないチェーンの場合、値引きシールを貼った時点で普通のバーコードは使えず手打ちで売る事になります。
例えば「食品 300円」などと手打ちした場合、コンビニのPOSシステムの大きな利点である単品管理ができなくなります。
つまり何を何個入荷したまでは分かるものの何個売れたかが分からないために次の日の計画が立てづらくなるのです。

これらの理由により、本部から事実上の見えない圧力がかかっているために値下げしないと言うより「できない」というのが実態なのです。
なぜコンビニは安くならないのと思うかもしれませんが、大手チェーンほどこの圧力が強いのでしていない店が多いでしょう。もしオーナーや店長と話せるぐらい仲良くなれば内部事情を教えてくれるかもしれません。