ディーラーも知らない?! ホンダインターナビのすべて

ホンダ車の純正ナビには「インターナビ」という通信機能付カーナビが搭載されているが、そもそもインターナビとは何なのだろうか。インターナビによってどのような効果があるのか使用歴4年の私がまとめてみた。

インターナビとは
ホンダが提供する独自の交通情報システム。VICSの情報量の8倍を自社ユーザーの走行データで補完している。
2003年にフローティングカーシステムを世界で初めて実用化、2011年には震災通行実績データを公開してグッドデザイン賞受賞。
渋滞は基本的に曜日・天気・突発事故・イベントで構成されるが、これらをほとんど網羅していると言っても過言ではない。誰も走っていないすっからかんの道をホンダ車だけが走っている光景はよく見る。
基本的には「到着時刻をほぼ正確に案内する」というのが最大のメリット。スマホのナビだと2時間といっていたが結局3時間になって1時間遅れなど余裕であるが、インターナビだと遅延は10%程度。2時間の行程なら12分弱だ。距離×速度で出す普通のナビとは異なり、全国の信号交差点単位で旅行時間データを持っているのでかなり優秀なシステムである事が分かるだろう。
もう一つのメリットが賢いルートの提案。
例えば全線高速の所を一部下道に下ろして料金節約とか、下道が空いていれば高速優先でもオール下道とか、混んでいる国道を少し走りづらいが脇道に回避とか、その道を初めて走る場合でも地元民しか走らない道を通るなど、賢いルート選択により社外ナビよりも渋滞に巻き込まれないケースが多い。(すべてのケースで必ず渋滞を回避できるわけではないので注意)
先日も首都高を走ったが、渋滞の情報が入っていたが渋滞が徐々に解消傾向にあるのを察知して最初はAインターで一旦下りろという指示だったがAインター直前でBインターに変更、Cインターに変更と下道との時間差を瞬時に計算するインターナビのすごさを垣間見た瞬間だった。
通信を活用した天気予報や注意報警報等のアナウンス、突発的な事故や災害による通行止めも配信されるので便利。もちろん通行止めを反映したルート案内をする。

会費は?
ディーラーで加入手続きをすると会員になれるが、あらかじめホンダ純正ナビの料金に含まれているので会費や基本料等は一切発生しない。
完全無料じゃないとユーザーに使ってもらえないし、ユーザーに使ってもらえないと高い精度にならないというホンダの思いがあるようだ。

通信は?
昔はユーザーの携帯回線を拝借していたが、2012年ぐらいからソフトバンク3Gモジュールをナビ内部に組み込む事によりユーザーの携帯回線を拝借しなくなった。BluetoothやWi-Fiによる接続も不要。
社外ナビだと通信モジュールも別売りであることが多いが、インターナビの場合は本体にあらかじめ付属されているので無料。設置もディーラーのメカニックがやってくれるので専門知識は不要。
買ったその日からインターナビが使える。(ただし中古店などでナビのハードだけ手に入れてもディーラーで有効化してもらわないと通信はできない)
通信はバックグラウンドで行われるので通信中もナビの操作はできる。10秒程度で完了するが、基本的にソフトバンクエリアに準ずるので山奥などつながらない場合はナビ内部のルート表示となる。県境制限などもないので仮に北海道から沖縄まで走らせても電波がつながりさえすれば全国いつでもどこでも何度でもインターナビが使い放題なのだ。

通信料は?
3年間で2~3万円だった記憶があるが、ホンダディーラーで車購入か、車検を受ける事を条件に完全無料となる。どれだけ使っても一切無料なのは大きい。

地図の更新はしてくれるの?
通信回線を使っての地図の更新や配信機能はない。原則SDカードやUSBでの更新となる。差分更新があるというサイトもあるが、昔の話で今は廃止された。ナビに地図が更新可能というメッセージが届く事があるが、その時はディーラーに出向いて更新してもらおう。ディーラーの方から言ってくることはないので自分から言うしかない。インターナビ会員の場合はナビ発売から3年以内・最大3回まで無料で更新してくれる。それを過ぎた場合は税抜20,000円での有料更新となる。

どんな道でも渋滞回避してくれるの?
上でも述べたようにインターナビは渋滞回避よりも正確な時間案内に重点を置いている。どうしてもその道しかないなど渋滞回避のしようが無い場合もあるからだ。首都圏は一般道でも毎日渋滞しているので逃げ道がないのが実情。

抜け道はトラック多いのでは?
スマホのナビのように田んぼのど真ん中など道幅の狭いルートは選ばないが、無料道路優先にすると狭い道でカーブの多い山を越えようとしたり信号の少ない道を選ぶ。これらの道はコンビニやガソリンスタンド等もなくトラックが多く走っているので走りづらいと感じるかも。

見た目社外ナビと同じじゃん?
ホンダのメーカーオプションまたはディーラーオプションのナビを装着するとインターナビが利用できる。地図の表示やハードは社外ナビそのものだが、内部の計算にインターナビを使うか使わないかという話である。厳密にはインターナビという実体としてのナビがある訳ではなく、インターナビはあくまでネットワークサービスであって目には見えないものである。(地デジ対応のテレビといっても地デジそのものは目には見えないですよね?)インターナビが有効の場合、通信が完了するまではナビ本体のルート引きをし、通信完了後ルートを引き直す。50m先右といっていたのがやっぱり直進と急にナビの表示が変わるのは混乱するが、通信したという証でもある。

他にも特徴はあるの?
Myディーラーの住所、電話番号や担当の営業名、任意保険の連絡先、愛車のメモ、Myスポット、過去の検索履歴、目的地の保存、ディーラーからのメッセージ、安否確認システムなど軽いテキスト情報であればインターナビのアカウント上に保存可能。もちろんこれらの情報はスマホ、PC、ナビすべてで自動同期される。またナビを取り外すとパスワードロックがかかるので盗難しても意味がない。パスワードを忘れた場合は認証したディーラーに本人が出向く必要がある。

スマホでも!
インターナビ会員の場合、スマホのアプリやPCからでも車載ナビ同様以下のような機能が使える。これを知らない人が結構多いが、インターナビの半分損しているようなものである。
・出発地、経由地、目的地入力、インターナビによるルート提示
・6ルート比較
・ルートをマップ上にプロット
・高速料金表示
・何時何分につくか、何時何分に出ればよいか
回数や期間制限等はなく、会員である間は何度でも使用可能。車のナビが電源オフでもOK。
さすがにこれらのアプリの通信料はユーザー負担となるが、このようにスマホからも検索できるので、会社にいながら旅行の計画をほぼ正確に立てることが可能。未来日時でのシミュレーションもできるので便利。また別途料金(2,000円)を払うとスマホアプリにナビ機能を搭載する事ができるので、インターナビがないレンタカーや社用車等でインターナビの恩恵を受ける事も可能。

トヨタや日産も同じような通信ナビを提供しているが、インターナビの最大の魅力は
・ナビ単体で通信できるため面倒な設定が不要
スマホを忘れたり電池がなくてもルートが引ける!
・燃費の実績2ヶ月分や、何時何分にどこをどれくらい走ったか6ヶ月分の履歴が確認可能
・通信料無料(ディーラー入庫が条件)
・手持ちのスマホから到着時刻シミュレーションやルート確認できる
車載インターナビを動かしつつ助手席のスマホから検索かけてダブルインターナビ体制にする事も可能

スマホのナビや他社ナビを使っていて通信料を払いたくない、ナビが提案してくる到着時刻のズレにイライラしている人は、ぜひインターナビを検討して頂きたい。