発売前の新車であっても、見積もりの発行や値引き交渉は可能です。
販売店によっては「知らぬ存ぜぬ」でやり過ごす場合もありますが、機転の効く店の場合は「予約ということで」「金額確定ではないですがご了承頂けるのであれば」などと3ヶ月前ぐらいから見積もりを出してくれたりします。もちろんカタログもないのであくまでもローン審査など、車を押さえることしかできませんが。
まったくの新型車種でない限り、値引き相場を販売店は持っているため「ここまでは値引きできる」という線を持っています。
つまりはどこまで客に値引きとして還元するかの問題でしかありません。
しかし、在庫車や末期車に比べてどうしても金額は劣ってしまうのは事実で、10万円を超えるのは難しいでしょう。
過去に車を何台も買っている常連であれば発売前の車であっても最初の見積もりから既に値引きが入っていることが多いですが、それでも20万や30万にはなりません。他の人より数ヶ月早く公道を走れる、つまり早く手に入れるプレミア分の価値としてどうしても値段が高くなるのは受け入れるしかないようです。
新しい車は主に、試乗車・先行発注車・通常発注の順で入ってきます。
試乗車とは客に試乗させるためにメーカーが特別価格で買わせる車のことで、各店1台など台数は少ないですが、ナンバーをつけたり等の作業があるため発売の1ヶ月前~数週間前には店に届くようになっています。発表前に試乗したいと言ってもメーカーの指示を守って「そんなの知らない」という店もあれば、「実は今日入ったんですよ~見てみます?」などこっそり教えてくれる店もあります。
先行発注車とは店があらかじめ「これぐらいは売れるだろう」と見込んで発売日に欲しい客のためにあらかじめ手配する車のことです。色やグレードがこれらと合えば、試乗車とほぼ同じようなタイミングで入庫され発売日には引き渡しができます。
発売前の車を予約しても、車自体は発売日以降でないと引き渡し・公道を走らせることはできません。
機転の良い店であれば「敷地内であれば練習していいですよ」なんて言ってくれることもありますが、メーカーにバレたら怒られる話ですね。
発売前の車入庫の仕組みを理解して、お得に手に入れられるようにしましょう。
