多くの女性が口を揃えて言う言葉は「コーヒーは苦いから買わない」
でも甘いコーヒーなら買うそうです。
なぜ苦いのは嫌なのか聞いても「苦いから」で押し問答になってしまいます。
ブラックは飲めないけどカフェラテなら飲めるという人もいます。
甘いコーヒーと言ってもガムシロやシロップ等で甘くするのではなくホイップやミルク(牛乳)で甘くするらしいです。
スタバでホイップ山盛オプションを注文するなんて人もいました。
コンビニ各社には挽き立てコーヒーマシンがありますが、使うのはほとんど中高年の男性客が多い印象。
しかもカフェラテなど変わったメニューを買う客は少なく、ほとんどがレギュラーコーヒー。
毎朝5時にスポーツ紙とセットでレギュラーコーヒー。
相性が合うのでしょうか。詳しいことは不明ですが。
そういうわけで男性客にしか使われていないコーヒーマシンをもっと有効活用しようと言う事で生み出されたのがファミマの「フラッペ」
新規に発売してから5年程度経ちますが、今では認知度も高まり夏になるとアイス同様に売れる怪物商品です。
毎年出す味は変わりますが概ね春以降になると1ヶ月に一回ペースで新しい味を投入。数量限定でなくなり次第終了。
発売日初日はSVノルマがあるので初回6~7ケース(数量にして60個前後)などえげつない量が発注納品されるので買うなら初日がお勧め。
スタバのフラペチーノを意識しているのは当然のことですが、お財布の紐が固い女性客に買ってもらえるような味付け・デザイン等工夫しているようです。店のマシンで注がず持ち帰って家で自分のミルクを注ぐ通な客もいます。
当然お値段もスタバを意識しているようで200~300円など学生にはなかなか手が出しづらい値段ですが、OL等若い女性の受けは上がっているようです。
それを受けてローソンも最近から「マチカフェフローズンラテ」を発売開始。ローソンはオペレーション軽減のためかレンジで温めるタイプのフローズン商品も出しています。
このようにコンビニ各社がスタバを追い越せ追い抜けといろいろな商品を出していますが、やはり女性の心をつかむには
ホイップや牛乳を使った商材が必要だと考えます。しかもコーヒー1:牛乳9などと贅沢でわがままなのが女性なのです。
もちろんこれらは冷蔵管理が必須なのでさらに店舗のオペレーションが増えるという点でどうなんだという意見はあると思いますが、新たな客層を取り込まないとこの業界も厳しいと思います。
フローズンやフラッペ等冷凍商品は固いのでどうしてもSNS映えという点では不利になりがちですが、そこはデザインの工夫で何とかなるのではないでしょうか。
日販減少がささやかれるコンビニ業界ですが、これは本部が客のニーズをきちんとくみ取れていないと言えます。
ジムだのフィットネスだのレンタサイクルだのという前に、まず基本に立ち返って新鮮な商材、プレミアムな商材の提供。
特に普段スーパーやドラッグストアで買い物をしていてコンビニに入らない・コンビニに入っても財布の紐が固くほとんど買い物をしない女性のニーズをくみ取ればまだまだ生き残る道はあるのかもしれません。
