車は消耗品なのに維持費がとても高いです。特に日本の税制は特殊で個人ユースの場合かなりの税金を取るので少しでも経済的な車にした方がよいのは間違いありません。新車ディーラーはお店も綺麗で接客も丁寧という概念がありますが、今は中古車の店もサービス向上しています(新車ディーラーの接客の質が落ちたのかも)
定義から言うと・・・
・未使用車 ナンバー登録をしただけで誰も乗っていない車。ディーラーや販売店等のノルマ達成のために先行発注や自爆買いして売れ残った車。
走行距離も新車同様3~5kmが多く、多くても100km以下。経年劣化や修復歴はほぼ無い場合が多い。新古車とも呼ばれる。
・中古車 ナンバー登録して誰かが乗った車。価格は安いが、経年劣化や修復歴のリスクがある。中古車を買う場合はディーラーが扱う正規中古車がメンテナンス歴も残っているのでお勧め。
ただしこれらは、
1.メーカーオプションが選べない
ディーラーオプションは好きにできますが、製造段階で組み込むオプションであるメーカーオプションは選択できません。
とはいえ人気の高いメーカーオプションは未使用車でも最初からついているケースが多いです。
2.色が選べない
上と同様の理由ですが、色もメーカーオプションのようなものですので選べません。
だいたい汚れが目立つ黒やグレー、黄色など売れない色が未使用車になっている場合が多いです。
売れない色の場合は安いです。色を気にしない人にはお得ですね。
3.金利が高い
現金一括で買う人は関係無いですが、ほとんどの人はローンを組むので金利が発生します。
新車は高いですがその分一台あたり30~40万円の利幅が設定されています。客が値引くとしても初回10万、2回目20万程度でストップとなり、ほとんどの場合販売店が20万円程度入るシステムになっています。
中古車はメーカーの言い値が通らず市場の相場で販売しないと売れないのでその分金利を高めにして儲けるシステムにしています。
最近景気が上がったと言いますがまだまだ中古車のニーズは高いため新車が売れません。
中古車の金利は5~7%前後ですが、新車の場合には3.5%や1.9%などキャンペーンを実施して引き下げるケースが多いです。
ちなみに分割回数等にもよりますがだいたいの解釈として金利が1%変わると支払総額10万変わると考えて下さい。
ただしこの金利の件に関しては銀行ローンから借りることで回避できます。
営業が勧めてくるローンは販売店にもバックが入るので銀行ローンにすると嫌な顔をされるかもしれませんが、これも権利です。権利は最大限活用しましょう。
4.最新の装備は手に入らない
車は定期的にマイナーチェンジやフルモデルチェンジを行いますが、それらの装備をすぐ欲しいのであれば新車です。
特に最近は自動ブレーキまわりでの進化が著しいですよね。
新しいモデルが出ても中古市場への流通は半年程度かかるため安く手に入れたいのであればしばらく待つ必要があります。
・いくら違う?
プリウス1.8Sで比較してみましょう。
こちらは新車での車両本体価格は247万円ですが、未使用車で探すと209万円(H29/走行10km)のものがありました。
約40万円違うということになります。
同じ車でもナンバーをつけるかつけないかでこんなに違いが出てくるのです。
逆に言えば同じ車でも「どこから買うか」で40万円違うと言うことです。ディーラーから新車を買うのは餌食、つまり損ということです。
・中古なら?
先ほどと同じプリウス1.8Sで、0.6万km走行でナビ付き車体本体169万円の車がありました。
中古でもよければ新車よりも80万円近く安く買うことができます。
前にオーナーが何人いたか、修復歴や事故歴はわかりませんが、1万km以下の車であれば経年劣化も大きくは無く新車とほぼ同じといってよいでしょう。
・どこで買う?
ネットで調べるとその車を扱っている販売店の情報が出てきますので、そこに問い合わせて対応してもらいましょう。
有料になる場合もありますが例えば東日本在住の人が西日本の車が欲しい場合でも陸送で購入できるケースもあります。
・保証は?
ディーラーが扱う中古車の場合は新車保証を継承することができる場合もあります。
ガリバー等で扱っている未使用車でも新車扱いとして新車保証に入れる場合もあります。
また任意保険の新車割引は車検の登録年月を基準に判断となります。
自動車業界は人のつながり、コネを重視するので「家族ぐるみで付き合いがあるからダメ」とか「いくら安くても他のメーカーはダメ」とか「いくら安くても他の店の車はダメ」という風潮もありますが、1円でも安く買いたければ付き合いを切るという英断も必要なのかもしれません。
