JR東、山手線1周する観光列車販売も秒速で完売 需要あるのでは?

JR東が、山手線をノンストップで1周できる観光列車「東京まるっと山手線」のチケット(2000円)を販売開始した所、秒速で売り切れたようだ。回送等で係員等はノンストップでやった事はあるのかもしれないが、客を乗せるのは史上初の試みではないだろうか。自社の資産である山手線の足元を見たら思わぬダイヤモンドが落ちていたという感覚なのかもしれない。ネット上でも「東にしては一桁安い」という意見が見られた。鉄道はビジネス・観光のどちらかしか利用目的はないわけで、東もついに日陰と考えていた観光利用にスポットを当てるとすれば千葉の通勤快速削減も納得の行く所であり、JR四国や銚子電鉄に頭を下げて「観光のノウハウを一から教えてくれ」と言い出す日もそう遠くはないだろう。

もっといえばJR東は東北では海里フルーティア(2023年で終了)等の観光列車を色々走らせているが、四国のインパクトには及ばず都内はおろか首都圏には全く存在せず乗客のストレスがたまる要因になっているはずであり地価の高い都心の一等地を走る環状路線という特徴を生かして車内でプロレス・ライブ・カラオケ等も出来るはずでアクセスも良いので集客に困る事は無いだろう。他社を見るとビール列車・コタツ列車・ストーブ列車等の活用事例も多数ある。東京~横浜・東京~宇都宮等に臨時でE655を走らせたりE657を山手線で走らせるとか、保安装置やドア数等の課題はあるにせよ今までやってこなかった組み合わせは多数あるはずだ。観光列車というものは従来赤字路線の需要喚起のために赤字路線でだけ走らせる物と考えられてきたが、感染症の影響で会社自体が赤字になりその概念を転換せざるを得なくなったのだろう。観光列車であればその列車は原則として貸切運行となり通勤列車のように外部の客が駅にフラッと来て乗る事はできずそこに乗車する客は通勤ではなく観光を楽しむという点で皆同じ目的で乗車するので飲んでも騒いでも写真をパシャパシャ撮っても良いわけで、新幹線で1割・在来線で2割戻らない部分を何で穴埋めするのか、通勤で稼いでいた首都圏はもう元には戻らないと考えて通勤路線に観光列車を走らせる大胆施策に打って出たと言える訳で、今後の展開に期待したい。