リニアの水・土・生物が示す意味は?地域との連携問われるJR東海

リニアの許可には水・土・生物の課題を解決する必要があり厳密には「水・土・生物について県民が納得すれば自動的に許可する」という独特な表現を用いており水については進展しつつあるが、土・生物には引き続き課題があるとしている。これを真に受けると反対を繰り返す知事はクビにしてしまえという自民改革会議のようにドツボにはまるので、真に受けてはいけない。Aqoursとは水のことであり、そう捉えれば春以降表情が穏やかになった部分及び知事が一滴の「水」も(他県に)譲らないとしていた発言も論理的に辻褄が合うのである。

土とはアスルクラロ沼津・ジュビロ磐田や先日動きがあったプロ野球球団のこと、生物保全とは全国的にも名高い掛川花鳥園・富士花鳥園と協力して駅前及び駅舎を緑化して自然環境及び保全に配慮する事を指しているのかもしれない。いずれも沼津駅で沼津市がこっそりヒントを出していたが、鈍感な東海は気づかなかったのだろう。JR東海は安全高頻度輸送で優秀な会社かもしれないが、旧経営陣時代はただ列車を走らせるだけで地域との対話を怠ってきた側面は残念ながら否めない。ただ列車を走らせるだけの会社は静岡には不要であり、列車を走らせるのが本業だとしてもそれを生かしてオリジナリティや独創性・アイデアで富士山を越えるぐらいの意欲がないと静岡で事業を継続するのは困難なのだ。土と生物の許可が欲しければこれらの施設等と積極的にコラボして観光路線で県内資源を盛り上げるべきであると言えるだろう。