浜松駅新幹線改札内のピアノが国際コンサート並の最高級モデルに入れ替わり弾いている人も増えたようである。モデルは定価2310万のSK-EXであり、誰でも弾けるピアノとしては日本最高級だろう。
浜松は楽器の街として知られており、ヤマハ・カワイなど主要楽器メーカーの本社が軒を連ねている。元々この場所にピアノは設置されていたが、JR東海が金を出したのかは不明であるが格段にレベルアップしたと言えるだろう。
新たに楽器の体験コーナーも設置され、楽器の街浜松を売り込む狙いがあると言えるだろう。工事している風景も見た事があるが、壁に吸音材を入れていたので結構ガチである。これから東海が目指すべきは「駅の聖地化」であり、改札機をピアノブラック塗装、発車メロディをクラシックにするとか券売機を楽器風に装飾するとか、楽器メーカーに頼み込んで券売機のキーを世界一高級なものに入れ替えるとか、券売機で新幹線切符を買うと購入金額に応じてクラシックが流れるとか更なる遊び心も欲しい所である。
窓口はもちろん5窓フル稼働で、列が増えた時及び県民の質問に備えて東京等の主要駅を大幅に上回る多数の係員が常駐していた。マンパワーも金もあるのに静岡は単なる通過点としてリソースを投入してこなかった歴代経営陣の責任は重く、地域密着しないから欲しい許可も下りない訳でその姿勢は真摯に反省すべきであろう。券売機でも困った事があればすぐに係員が飛んでくる徹底ぶりであり、少なくとも県内駅の接客姿勢は数年前に比べて大幅に改善された。窓口入口の青いキャラ(ずらし旅のキャラ?)も新たに増えたような気がする。静岡県民は自分から意見を主張する事は少ないが「また来ます」と言って接客姿勢の悪い所には来なくなるという県民性であり、今春までの知事の怒りの表情はこれを示していたのかもしれない。日本最高速の鉄道の許可が出るかどうかは、日本最高峰のピアノが奏でる音色のような接客及びサービスを提供できるかどうかに懸かっている。知事は立場上申請が出ている内容でしか議論できずJRの細かい営業内容には意見を出せないのかもしれないが、過去は変えられないが未来は変えられる訳で「東海が変わった」「ここまでやるか」と思ってもらえるような施策を展開してもらいたいものである。
