誰からも慕われるリーダーになる10の方法

これはよくある啓発本などに載っている内容に近いものではありますが、載せておきます。
これらの内容を理解せず、また最近の若者の傾向を理解せず、ぎくしゃくしていたり宙に浮いているリーダーが多いように思います。
もちろん反対意見もあるかもしれませんが、これはネットですので。個人のいろいろな意見があっていいものだと思っています。

1.褒める
簡単なことですが、難しいことです。
相手が上げてきた提案やアイデアを、まずは褒める。心の中ではなんだこれと思っても、口に出さずまずは「いいじゃん」
嘘つきたくない、自分の本心を出したい、と思っても一言目は肯定です。

2.否定から入らない
本当に誰からも慕われるリーダーになりたければ、何か提案があって、自分がそれが気に入らないとしても真っ向から否定しないことです。
まず一言目は「良いと思う」といって、肯定することです。その後で「~~は~~にした方がいいと思う」などと自分の意見を述べます。ただし「~すべき」など断定的な表現は避けて、必ず「思う」をつけることです。「思う」をつけることでこれは意見ですと明確に主張でき、最終的にどうするかは相手に決めさせることができます。
また、その際には、なぜそうなのか、相手が納得できる理由をつけることです。
単にダメ、気に入らない、やり直せと言っても、相手が反発するだけです。相手も相手なりにプライドをもって仕事をしていることを理解しなければなりません。

3.感謝・謝罪・挨拶する
日々の小さな事でもなんでも、感謝することが必要です。そして間違った時は謝ります。例え立場が上だろうと、迷惑を掛けたことに関しては立場の上下は関係ありません。さらに、挨拶も重要です。挨拶がされないと、人間としてみられていないような気分になります。何も伝えることがなくても、毎日の挨拶だけはしっかりしましょう。

4.積極的に任せる。任せたら文句は言わない
独裁的で全部自分一人でやった方が上手くいく、どうせ人に任せても品質が低いし自分でやった方がいいと考えているリーダーが多いですが、これでは後輩も育ちませんし、意味がありません。
リスクがあることも、どんどん後輩に任せていく。そして「責任は俺が取る」と言えば完璧です。実際に何かトラブルが起きても責任の取れる立場でないといえない言葉ではありますが、後輩をやる気にさせるには十分です。
そして任せた以上は、文句は言わない。これは大変重要です。文句を言ってしまうと、「じゃああなたがやれば?」となり、任せた意味が無くなってしまうどころか、逆に自分の仕事が増えてしまい、評判も下がり、何も良いことがありません。

5.目標を設定する
ただし、罰則をつけてはいけません。あくまで目標は目標であり、目標に到達しなかったといってお前ではダメだ、などといった暗くさせる言葉をかけてはいけません。「次は頑張りましょう」などといった前向きになれる言葉をかけましょう。怒られると思っていた場面で怒られなかった場合に人は安心し、その人についていこうとします。逆に、目標を達成できた時は、褒めてあげましょう。

6.丁寧な表現を使う
「~~してください」「~~やってください」「必ず~~ください」「なぜでしょうか?」「やり直し」などといった、命令形になるような表現は控えるべきです。例えば「捨てます」は「処分します」に言い換えるだけでも、ソフトな言い回しになります。「やってください」は「やった方がいいと思います」とするだけでも、自発的に促せます。小学生の頃から「勉強しなさい」と言われた子どもは勉強しないのと同じで、人は命令形を極端に嫌います。いろいろに解釈でき、自発的に行動できる、無難な言葉をかけるべきです。これは自分の発言一つで命取りになる政治家が保身に使っている手法です。

7.肩書きを捨てる
一部の会社では肩書きで呼ぶのを禁止している会社もあります。人は肩書きが付くと舞い上がって調子に乗る傾向があるため、組織の中をフラットにして風通しを良くするためには、例え肩書きがついていても名前で呼ぶ習慣をつけるべきです。ただこれはあくまで会社内の話で、外向的な電話などの場面では肩書きを使いましょう。

8.順番に意見を聞く
組織の中には、目立ちたがり屋の人、控えめな人などいろいろな性格の人がいます。会議をすると大体目立ちたがり屋の人がしゃべって終わり、という場面も少なくありません。これでは会議のメリットである数の力が生かせません。いろいろな意見を強制的に聞くために、「○○さんはどう思う?」などと振ると良いでしょう。もちろんこの答えに関しても否定は厳禁です。意外とプロジェクトに意欲的ではない控えめな人が、現状を打破するアイデアを持っていることもあります。今すぐ絞り込まなければいけない場面でも、皆のプライドを傷つけないために、その場では決定せず、後日書面で決めるのが平等で良いでしょう。

9.雑談をする
これは社内規則的にどうなの?というような、ルールを破った人についてくるというのも事実です。会社では雑談をしないという一般常識がありますが、雑談はエンジンのオイルのようなもので、人間を人間として認識するためには必要不可欠なものです。「今日元気?」「そういえば○○って言ってたけど」といった具合に、毎日その人ごとに変わった言葉をかけることで、見てくれてるんだ、と思うようになります。緊張する場面で雑談をすると、一気に相手の緊張をほぐすことができます。

10.リアルでのコミュニケーションを取る
何より人間である以上、メールなど文字だけのやりとりではなく、大事なことは実際に会って話したり、電話でのコミュニケーションをメインとした方が、信頼されます。相手が求めていなくても、自分が大事な話がしたいと思ったら、自分から行動を起こすのがよいでしょう。スマホなどネット時代である今こそ、リアルでのコミュニケーション力が求められ、またこれをするかしないかが大きな差になってきている時代です。
相手の性格等を否定せず、受け入れる努力をすることも、大変重要です。自分が話をする前に、まずは聞く。聞くことで聞いてくれているんだ、もっと話そう、という気分になります。まずは聞くこと。これがコミュニケーションの原則です。7:3で相手に多くしゃべらせるというコミュニケーション術もありますが、確かにその通りでしょう。

できていない項目はあったでしょうか? でも、これらを一気に実行すると空回りしてしまいます。
できていない項目があったとしたら、少しずつ例えば月に1項目ずつ実行していき、更にそれを継続させることで、プロジェクトが上手く回りやすくなります。一時的に実行できる人間は多いですが、「継続は力なり」とことわざにあるように、それを継続することが重要です。
またその空気が後輩にも伝われば、後輩のプロジェクトも上手くいくでしょう。
少しずつ世の中のギスギスした雰囲気が柔らかくなることを願っています。