JR東海「リニア見通し立たず」静岡に配慮?延期表明でネット衝撃

JR東海社長が「リニア開業の見通しは立っていない」と発言した。これまではあくまでも早期開業を謳っていただけに、事実上の延期に言及するのは初である。新社長は就任時からリニアには触れず過去の経営陣がやっていなかった部分の改革を断行し、先日も特急しなの新車導入が発表された。
2027年開業を絶対目標として静岡のせいで開業できないと言っていた非常にアンビシャスな前社長であったが、社長が交代して誰が悪いとか開業時期については一切言及しなくなった。そしてこの発表なので各県の工事遅れや大鹿村等で起きている反対運動や訴訟等も含めて仮に静岡県が今許可したとしても実際2027年は無理というのは内々でも分かっていたのだろう。早期開業を求めて静岡知事に文句を言いたいと発言した経産副大臣の内容を否定したとも言えるだろう。個人的に新たな開業年次を設定するのかと思ったが、その時までに開業できていなければまた誰が悪いとかいう話になるので時期の明示もしなかったのだろう。

最近、東海は観光路線に全力で力を入れており飛ぶ鳥を落とす勢いで様々な施策を打ちまくっており、ラブライブの特典が付く宿泊プランは連日完売が続き提携する宿泊施設も含めて嬉しい悲鳴を上げている状況だ。これからの東海道新幹線が観光基軸になっていくとすればある意味従来の常識や固定概念を覆すという点で衝撃であり、ビジネス客中心のリニアを急いで開業させる必然性が薄れるのは言うまでもない。そもそもリニア自体単体で見るとほぼ利益のない事業になる可能性が高く、東海道新幹線の乗車率向上あるいは企業イメージ向上や株価対策に過ぎないのである。岸田総理は「前進に向けて大きな一歩を踏み出す年に」と言っていたが、観光路線で人が集まり静岡で消費して経済が回るサイクルを生み出し知事が東海批判をしなくなったという点では大きな前進と言えるだろう。今日からユーフォのショップもオープンするが、まさかアニメが当たるとは思いもしなかったはずであり、東海自身に舞い降りた奇跡と言えるだろう。高速の建設でも遅れた際にどこの県が悪いというのは言わないはずであり、とはいえ電車もプロジェクトも前に進むしかなくバックできないのは同じな訳で、数十年掛かったとしても新たな乗り物に乗れる日を待ちたいものである。