JR九州において初乗りキセルが横行しているとして、社長が会見し適正に運賃を支払うよう呼び掛けた。売れた枚数の1割しか回収できなかったという事で最大9割のきっぷがキセル疑いのようだが捨てたり持ち帰ったりする人もいるので割合は今後精査するのだろう。キセルの被害は巡り巡って客が被る事になり正しいデータが取れないので車両減が行われたり収入が減るので値上げやサービス低下に繋がる可能性もありうる。
初乗りキセルは単純な手口であり普通に改札を通った上で、初乗りに相当する切符を買っている場合が多い。ここで疑う駅員はまずいないだろう。そして普通に列車に乗車し、切符に書かれた運賃区間を超過した駅の無人駅で降りる。その際に本来は差額の支払が必要であるが、それを支払わずに降りてしまうという事のようだ。四国や東海ではこの手口はまず通用しない。なぜならワンマンでも運転士が運賃を徴収して全員確認(支払があれば支払)するまで列車は発車しない上、車掌が乗っている列車ではホームまで出てきて秒速で出口を塞いで全員確認するからである。たまに抜き打ちで車内検札をやる場合もある。小倉駅では一時的な措置として初乗りボタンを押せなくしたという事のようだが抜本的な解決策にはなっておらず「次の値段のボタンを押すだけだろう」という意見が多い。その方式でやっていくとやがて全部のボタンが押せなくなり最高額ボタンだけ残る事になるのだろう。というのは冗談であるが無人駅に駅員を配置するのも人件費から見て非現実的であり、東海や四国のように運転士・車掌に確認させるスタイル及び定期的に抜き打ちで車内検札を実施して不良客を排除するしか乗り切る方法はないと言えるだろう。
