JR東海が観光列車に進出しない理由 鍵はJR他社とのコラボ?

JR東海管内には、食事の出る観光列車は一切存在していない。特急が観光列車のような色を帯びているが、単純に席に座って移動するだけに過ぎない。一部記事等では「飯田線秘境駅号」が観光列車だと唱える人もいるが、観光列車と言える条件を「特別な車内装備」及び「食事が出る」と考えるとあくまでも通常の特急に装飾を施した臨時列車に過ぎず本来の意味での観光列車とは若干意味合いが違ってくるだろう。
これまで新幹線で得た収益を新幹線だけに投資して他の分野にはあまり投資しない・無駄な事はしない・余計な事や非効率な事はしない経営で有名な東海であるが、最近はむしろ真逆で観光・アニメを前面に押し出すようになりその点は評価したい。最近の努力はすさまじく、鉄道のanimateと言っても過言では無いぐらいである。一見非効率で葛西帝国時代には絶対に通らなかったコラボを静岡でやったら臨時列車が数秒で売れて経営陣も考え方を変えたのだろう。需要が不明、あるいは分からない点に金を出したくないから観光列車をやらないという考えなのかもしれないが、一番出費が大きいのは車両でありそれならJR他社から借りてこれば良いのである。
・JR東からフルーティアを借りて車内で「ぴよりん」を食べる
・JR四国からものがたり列車を借りて現地の一流シェフによる料理を楽しむ(さわやか・うなぎでも可)
電圧の問題やトンネルを通れるかという部分は一切考慮していないのでこのアイデアが実現するかは不明であるが、自社保有車両の改造ではなくレンタルであれば客数が半分でも採算が取れるはずである。しかし土日はそれぞれの所属に戻らないといけないので貸してくれるとしても平日限定になるだろう。東や四国としても運用がない平日に使用料等の収入が得られる事になり収入増に繋がる。特にフルーティアは12月での引退が予定されており、引退するならそのままもらってしまえば土日の運行も可能となる。四国から運ぶ場合西を経由するのでそこは厄介と言えるかもしれないが、フルーティアだと東だけなので話がスムーズかもしれない。東海は金もありマンパワーもあるが、なにせ許されている時間が少ない。ここでいう時間はカネで解決しないという厄介なものであり既存車両を観光列車に改造するとしても3年・3億は掛かる訳で他社から借りるしかないのが現実だ。東海道線(静岡区間)や身延線で走らせて需要があると判断すれば自社で観光列車を作ればいい訳であり、JRの垣根を越えた取組みが進む事を期待したい。