JR東海「アンビシャスジャパン」車内チャイムなぜ終了?理由を推察

JR東海が東海道新幹線における「アンビシャスジャパン」の放送を終了して夏休み開始にあたる7月21日から別の曲に切り替えたようだが、東海道新幹線のために作られた曲をわざわざ終了というのは大きな決断と言えるだろう。公式な理由は「キャンペーン開始に合わせて」とか「会いにいこうを応援するため」等いまいち判然としないが、概ね想像できる理由としては今と比べて好景気に沸いていた曲の雰囲気と現代は若干変わってきている、及び会社の方針が大きく変わった事にある。
「アンビシャスジャパン」の歌詞に含まれている
>未来に向かってまっしぐら
>突き進めば希望(のぞみ)はかなう
という部分であるが、突き進んだ結果暗礁に乗り上げたのがリニア交渉である。金子前社長は突き進むタイプのキャラで優秀な国鉄マンを演じたが、静岡県が首を縦に振る事はなかった。開口一番「許可頂けないでしょうか」みたいなアンビシャス剥き出しなスタイルが知事の癪に障ったようだ。東海様のお通りだ、という従来の手法でリニアをやろうとしたが静岡県の工事許可が得られていない現状、割引きっぷでもダメ、元有料車両を投入してもダメという事で経営陣を入れ替えて地域密着企業に転換した訳でありその結果が現在の優しく落ち着いた雰囲気の「会いにいこう」に現れていると言えるだろう。新しい歌詞に新幹線を連想させる言葉は一切入っていない事からもそれは明らかである。静岡県は自分から何か主張する事は滅多にないのでJRも手探りで色々やっている部分はあるが、知事が良くニュアンスとして発している「新幹線だけじゃダメ。感染症で赤字になったでしょ。在来線にも目を向けて」という要望を「在来線のコンテンツを推し、新幹線で来てもらう」という完全な形ではないかもしれないが実現されつつある事は評価したい。叶えたい希望があるのならまずは自分の希望(のぞみ)を主張する前に相手の希望(のぞみ)を叶えてあげるべきであり、それが実は一番最短最速という事にようやく気づいたようで10年の遅れを285km/hの速度で取り戻してもらいたいものである。