銚子電鉄が100周年を記念して7月9日に限り全運賃を無料とし、犬吠駅で物販イベントを開催している。運賃無料はローカル線の客を増やす起爆剤と言われており無料にすると客が10倍になると言われているが、その通りであった。
※銚子駅外から入る方は有人改札係員に申し付けると切符を買わずに通れます
※銚子駅への行き方:東京から特急しおさいに乗り、寝てれば着きます
銚子駅はかなりの熱気に包まれていた。日中は臨時を走らせて通常の2倍の本数で運行しているが、臨時が走らない9時台からすでに混雑していた。
平日朝ラッシュ以上の混み具合であり、普段からこれぐらい乗っていればと思うところであろう。曇りの予報も出ていたが、運よく晴れた。
イベントが開かれる犬吠駅では多くの客が降りたが、もちろん運賃無料なので切符等を出す必要もない。
JR東・ヤマザキ・ロマンスカー等、多くの企業がブースを出していた。運賃無料はJRではまず不可能だろうが、銚子電鉄が変な事をやればやるほど東京から人が来るという事で、JRに出来ない事をやるとJRの売上も増えるという不思議な会社である。ブースに出店料を取っているのかは不明だが、銚電側としても出店料で当日の運賃収入を賄っているとすればもはや副業である。
一個100円の限定チーズパンを買ってみた。何もなく運賃無料にすると不公平と普段の客が抗議する事もありうるが、元から経営が苦しい事は客も重々承知であり客の理解があるからこそ出来るのは言うまでも無く、イベントと絡めるあたりが非常にうまいと言えるだろう。西のほうではJRと自治体が喧嘩したりしているが、運賃無料にして余裕のある駅舎を使って物販で稼ぐというのは経営の厳しい路線の活性化例と言えるだろう。年に一回ぐらいのペースに拡大していけば広域から集客でき鉄道の地域密着をよりアピールする事ができるかもしれない。
