茨城県、TX延伸先土浦に一本化 競合の常磐線特急はどう対応?

茨城県の大井川知事は、TXの延伸先について土浦に一本化したと発表した。一部報道で「決定」と言っている所があるが、まぁ決定も間違ってはいないが厳密には一本化というのが正しいだろう。と思ったら知事自身が決定と発言したようである。建設時から決まっていたのにわざと競わせるのは茶番としか言いようがない。競わせた空港や石岡方面への延伸も否定しておらず、どっちみち土浦延伸が必要という趣旨を述べていたようである。

都民を中心に反対論が多いようであるが、反対論者が唱えているのは以下の部分である。
1.俺は金を出さんぞ
最初の契約で茨城県内の延伸は全額茨城負担なので、都民やその他の自治体が費用を出す事はほぼないと思われる。TXの筆頭株主は茨城県であり、あまり表には出ていないが茨城の会社と言っても過言では無い。
2.延伸部分は赤字
会社自体は黒字なので痛くも痒くもないはずであるが、土浦で降りた先をどうするか等の議論が今後必要と言えるだろう。
3.使う人はいるのか
TXの所要時間(快速)は常磐線特急とほぼ同じでありながら、運賃は普通列車とほぼ同等である。東京から水戸・いわき方面に早く安く行きたければ大きな武器になるだろう。
4.常磐線と競合する
無意味という意見もあるが、その肝心の常磐線が事故等で止まったら茨城は陸の孤島と化するのである。その点でも延伸は必要だろう。
そして、直接の競合となり得る常磐線特急はどう対応するのか。昔であればJRもガンガン対抗策を打っていたはずであるが、感染症で根こそぎ体力を奪われたのであまりバチバチ火花を散らすとは考えづらい。むしろ交直流電車はコストが掛かるとして青電を減らしたいのがJRの本音であり相互乗り入れしても良いのではという意見も一部に存在する。駅間のスピードアップを図ったり、塗色変更、現状のチケットレス割引を拡大する程度の対策に落ち着く可能性が高い。6月末までチケットレスで特急料金200円引という異例の施策を展開しており、普通列車混雑緩和に繋がる意味でも常磐線特急を売り込みに掛けてきたのは評価したい。2050年予定という事で延伸自体が目的というよりも延伸を見越して駅周辺にマンション等が建つ事による間接的な活性化及びJRが何をやるか見ている可能性も高く、今後の展開に期待したい。