常磐線運賃二重取り問題 JR東「会社違うから当然」で泥沼化

北千住から綾瀬はJR常磐線とメトロの重複区間とされ両社が相互乗り入れしています。それは混雑緩和の為の便利な運用である一方、実際に乗ると二社分の運賃が請求され裁判になっているようです。昔から問題になっているようで色々書いているサイトも多いですが、百聞は一見にしかずという事で、実際に請求されにいってみました。

今回問題となっている金町で入場し、西日暮里で出場してみます。西日暮里から先はJR線に乗り換える事も出来ます。どちらもJRの駅だからJRの計算なんでしょ?と思いがちですが、ところがドッコイ、それは誤りです。不思議な事にこの区間では、メトロの管轄範囲を通過したとしてもメトロの初乗りが取られます。そこからJRに乗り換えるとJRの初乗り二重取りが発生し、JR+メトロ+JRという三回の初乗り(特例により100円引)を支払う必要があります。看板にも二社分の運賃を取る旨の説明が大きく掲示されています。相互乗り入れという事で後からメトロがお邪魔しにきたのにメトロの初乗り運賃を取るとはという事で金町民の不満はよく分かります。

JRとメトロの初乗り運賃の合算額である336円が引き落とされました。ここも厄介で、メトロを使わずに北千住乗換で乗ると100円安くなります。

常磐線の二重取り問題を図にすると上のようになります。北千住で乗り換えると安いですが、メトロの直通運転車両に乗ると高くなる事が分かります。若干調整されているため足し算しても合計は一致しません。裁判では「バリアフリーの観点から北千住乗換は嫌だ」とか言っているようですが、論点はそこではなく東が主張する「二重取りではない。別会社だから初乗りをもらうのは当然」という論点を崩す必要があります。そもそもこの区間はJRの路線でもありメトロの路線でもあるのだから、別会社という主張をいつまでも続ける事はイメージ悪化に繋がるだけで得策では無いように思われます。また、この運用はどの経路を選択しても最安とみなして精算する電車特定区間の趣旨にも反しており誰にでも優しい鉄道の精神からもかけ離れていると言えるでしょう。今はsuicaが主流で運賃調整もシステム上すぐできるかと思いますが、これを認めてしまうと過去の人はどうするのかとか他の路線はどうなんだという議論が出てくる事を恐れているのでしょう。さらに、両社の二重運賃(約150円)を完全に解消したとすると適用される人が50%としてザックリ計算ですが2駅・両社合計で年間20億の収入が吹き飛ぶ事になるので東は必死に反論しているのでしょう。解決法は運賃を調整してメトロを挟んでもJRを乗り通した物と見なすしかないでしょうが、今後の展開に期待したいですね。