なぜ家庭の電気代は三段階制で使うほど高いのか 東京電力に聞いてみた

日本の電気料金は、企業向けは固定単価ですが、個人においては使えば使うほど高くなります。
なぜなら三段階制という仕組みを取っているからです。

範囲 単価
~120kWh 19.52
~300kWh 26.00
それ以上 30.02

例えば月200kWh使った場合、120kWhまでは19.52円が適用、(200-120)kWhの分については26.00円が適用となり
合計4,422円となります。
なぜこのような仕組みになっているのか、東京電力に聞いてみました。

 このたびは、電気料金の単価についてお問い合せをいただきましてありがとうございました。
まず、電気料金の単価差の理由についてですが、企業向けと個人向けの電気料金の差異の主な理由としては、電気の輸送経路の違いから生じるコストの差異が挙げられます。
電気をお届けする際に、発電所から末端の配電線に至るまで、あらゆる供給設備を使用される低圧供給の個人のお客さまは、供給設備の一部のみを使用される大口契約のお客さまに比べ、供給設備に係る原価(託送料金)のご負担が大きくなります。
また、電気をお届けする途中で、電線を流れる電気の一部が熱となって失われますが、送電距離が長いほど失われる電気の量は大きいため、送電距離が相対的に長い個人のお客さまは、企業のお客さまに比べ、燃料費等に係るコストのご負担が大きくなります。
次に、個人のお客さま向けの三段階料金制度についてですが、これは、電気事業審議会料金制度部会中間報告(昭和49年3月)に基くナショナルミニマムの考え方にもとづき、1か月の使用電力量を生活必需的な第1段階、平均的な第2段階、およびこれを超える第3段階に区分し、それぞれ比較的安い料金、ほぼ平均的な料金、供給原価の上昇傾向を反映した料金が適用されるものです。
第1段階はこれに基き、また、同報告書で、「標準世帯の生活必需的な部分に限定することが適当」とされていることを踏まえ、全国一律に120kWhと定めています。
第2段階については、家庭用電化製品の普及に応じて、昭和49年の制度開始時の200kWhから、昭和63年に250kWh、平成8年に280kWh、平成12年300kWhと拡大しております。

要は個人で大量に電気を使われるのは困る、第一段階単価はほぼ儲けのない値段でやってるんだから勘弁してくれ、というところでしょう。
一般市民レベルでは「ああそうですか」としか言わせない反論の仕方には脱帽ですね。さすが電気屋。


とはいえ、320kWh使うと三段階制だと月1,400円ほど多くとられてしまう。
スマホやテレビ、パソコンなど電気を消費する家電が増えている現状を踏まえ、単価を下げるなど何らかの対応をしてもらいたい所ですね。

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