駅ホーム・駅ナカにあるコンビニでは、揚げ物を扱っていない。理由は以下の通りであろう。
1.火災の可能性
フライヤーと呼ばれる揚げ物を揚げる機械を使って製造するが、それには油が必須であり、火災のリスクを完全には否定できない。駅構内は原則として火気禁止であり、それは駅ホーム等に入居する店舗にも同様に適用される。もし火災が発生して架線等に引火したらどえらい事になるのは言うまでも無い。電子レンジを置いていないのも同様の理由であろう。
2.列車が汚される
揚げ物をパクパク食べながら列車に乗り、シート等が汚されると鉄道会社としても負担が大きくなるのであまり好ましくは思っていないのだろう。
3.ポイ捨ての可能性
揚げ物を食べて口に合わない等の理由で車内に放置されると異臭が漂う原因となるので、こちらの観点からも問題である。
4.運行に影響を与える可能性
揚げ物をレール上にポイ捨てした場合、それを車両が踏み空転に繋がる可能性も考えられる。
駅ホーム上に存在する蕎麦屋等でもガスを使って調理している光景は見られず、このように調理方法が制限されるので駅ホーム上の店舗はチョコレートや飲料を買うと言ったコンビニ的な業態しか生き残っていないのが現実のようである。コンビニ本部としても黙っていても客が来て多大な売上を得られる駅ナカは美味しい場所であるが、一方で規則を破ると追い出されるので従っているのが現実であり、知らなかったという人は鉄道会社特有の設備事情を覚えておくとよいだろう。
