常磐新線(TX)は本当に常磐線の混雑率を下げたのか?簡単に下がらない理由

昔は200%を超えていたと言われる常磐線の混雑率を解決するために考案されたのが常磐新線(TX)であるが、開業後の常磐線の混雑率は170%程度と、若干下がった程度に過ぎない。常磐線の混雑率が高い理由は新幹線がないから、あるいは交直流電車が必須となる為業者の競争が働かず長らくJR独占状態が続いていたのが理由である。当時の政府は1兆円かけてTXを建設し、JR東に運営させようとしたが「あんな路線儲かるはずがない」と拒否され自治体が出資する会社によって運営されているわけであるが、蓋を開けてみると大盛況で三セク一位の黒字を叩き出しているのが現実である。今のJR東なら受ける可能性も高いだろうが、後の祭りとしか言いようがない。
ではなぜ新線を建設してもそれに並行する路線の混雑率は下がらないのか。理由は簡単で、新線のために簡単に引っ越しなどできないからである。それぞれには実家や職場があり、常磐線は常磐線でしかないのである。そして柏・流山等のTX沿線が一気に活性化した理由としては、東京に通えて土地が安いとして都民が殺到したからに過ぎない。彼らはお金や時間もあるので引っ越す余裕があるのである。東京からの移住も多少は想定していただろうが、常磐新線という本来の目的から外れているようにも感じられる所である。コスト削減で客数を過小に見積もり建設した影響で常磐線の受け皿となるべきTXも混雑が常態化しついに8両化を発表したようであるが、実現は2030年以降と遠い未来の夢物語に過ぎない。
鉄道会社としても使ってくれるなら何でも良い、行政からすれば人口が増え税収も増えたので結果オーライというかここを問題視している人は少ないように思うが、行政は常磐線の定期を持っている人が常磐線通勤をやめてTXの定期を購入し沿線で家を建てたら補助を出す等、本来の目的に沿った施策を展開してもらいたいものである。