ローソン、中食納品を1日2回に減便 30年以上続く慣例撤廃

ローソンが、中食納品(センター便)を1日3回から2回に減らすと発表した。トラックドライバーの労働時間規制強化を表向きの理由としているが、一番大きいのはコスト削減だろう。セブンも朝ラッシュに巻き込まれ到着時刻に差が出るセンター2便を廃止して2回になっている店舗が多いようで、大手チェーンで3便制を維持しているのはファミマだけになった。全盛期にコンビニ本部が掲げてきた「ラッシュが一日三回あるから物流もそれに合わせて」という考え方が30年以上前から続けられてきたが、いよいよ崩れるという事になる。そもそも感染症の影響によって会社の時間に囚われずいつでもどこでも働ける新しい働き方が普及したのであれば、朝ラッシュや夕ラッシュの概念が吹き飛んだも同然である。

写真:深夜時間帯に高速休憩施設で休憩するトラック
トラックドライバーは当然中型なり大型なりを持っている人しか運転出来ないが、同じ免許持ちならヤマト運輸等の給与の高い方に移るドライバーも多く、今居る人材の中でコンビニの物流を回すのが限界に来ているという事なのかもしれない。それぞれのコンビニ本部が物流倉庫やトラック・ドライバーを抱え込むシステムについても現代に見合っているのか再考の余地がある訳で一台に大手三社の商品を混載しても温度管理が出来ていれば全く問題無いはずである。JRと連携して在来線車両にコンビニの弁当やパンを乗せてトラック台数を減らすのも一つの方法だろう。例えばJR貨物を使えば、東京→静岡・大阪・福岡はいずれも12時間程度で、定価の片道運賃(12ftコンテナ)も2・4・6万程度と安価である。
急に売れた場合の対応がしづらくなるとか夜勤者の負担が増えるという課題はあるが、総合的に見ると大きな問題は生じないだろう。単純にセンター便が納品されると店舗にバットが置かれるので客からしても邪魔であり、多頻度少量配送は店舗側からすれば良いのかもしれないが朝から晩までコンビニのトラックが道を行き交う事によって高速道路や一般道路が混み合い、本部にとってもその分トラックの台数が増え燃料代や人的コスト・人員確保の点からも課題があると判断したのだろう。将来的には1便制になり夜中のみの納品になる可能性も高く、今後の行方を見守りたい所である。