Twitter「API有料化」でボット続々停止 各種サービス終了の危機

Twitterのイーロン氏が打ち出した改革の一つが、API有料化である。いわゆる自動でツイートを取得したり検索するサービス、もっと言えば外部からツイッターを利用するようなボット等は、全てAPIという仕組みを使って外部からツイッター鯖を叩いて結果を取り出す仕組みになっている。自分のアカウントに対して操作したり、他人に対してDMを送るような操作も可能だ。コンビニ等で良くあるリツイートしたら抽選・当選したらDM、という仕組みはAPIを利用して自動化されている。しかしこれは人間で言うと深夜も早朝も叩き起こして計算問題を解かせるような話であり、ツイッター鯖にとっても大きな負担であるのは間違いない。そこで月額1万円程度の有料化とする方針を打ち出した。

この支払に対応できないサービスは終了を余儀なくされるという事で、早速災害関係のサービスが終了を表明する等、影響が広まりつつある。そのサービスも「コードやサーバーの影響」とお茶を濁しているが、このAPI有料化が決定打になったのは間違いないだろう。これらのサービスは完全自動で運用され、いわば運営者が寝ててもいい訳でそれはそれで良いのかという議論はあるかもしれないが、金を払うか手動で運用しろという二択を迫っているのだろう。APIのおかげで多種多様なwebサービスが開発されて世に送り出されてきた訳であるが、その中には品質の低い物も残念ながら存在する。最近増えているスパムリプやスパムDMも殆どAPI経由である可能性が高い。スマホの普及から10年以上経って殆どの人がアカウントを持つ等、十分普及した訳であるから品質の低いアカウント・完全自動アカウントの粛清に向けて舵を切るのは時間の問題と言えるだろう。