JR東海在来線において、乗り遅れた子供の為にドアを再開閉する動画がユーチューブにて拡散している。車掌が車外に出ずに扉を閉める東と異なり、東海は車掌がホームまで出て安全確認を行う「ドア、ホーム、オーライ」が徹底されており、動画を撮っていたのを知ったからかより基本動作が徹底しているように見えた。投稿者は撮り鉄を自称しているようであるが、悪く言われる撮り鉄にも良い面はあるのだろう。
最近は公共交通機関という肩書きを忘れて一律シャットアウトし「次の電車をご利用下さい」と言い張る鉄道会社もあるが、車両が動き出す前の再開閉は勿論、発車後に止めてドアを開ける芸当までやっているのはJR四国である。マリンでも特急でも乗り遅れた人がいたら開けてくれる事が多く、四国では「駆け込み乗車はお辞め下さい」という放送はあまり行われていない。駆け込み客も貴重な収入源だからであり、あの時乗せてくれなかったからもう乗らないという恨みを数年数十年と持たれると会社の売上としてもかなりキツいからである。一方、滝のように湧き出る人口の多い首都圏では一人ぐらい敵に回しても痛くも痒くもないのだろう。
ネット上では「子供、お年寄り、車椅子なら開けてくれる」「普通の人は無理」「東京では無理」等というコメントも寄せられているが、列車の自動運転議論が進む中、人間の醍醐味を感じた瞬間と言えるだろう。
