琴電「讃岐弁ポスター」地域に愛される私鉄の技 独自路線爆走も見守る地元民

JR四国がお役所チックで出来ない部分を琴電がやっている節は否めないが、交通系マネーで入出場しても駅員が一礼して「ありがとうございました」と言ったり、駅員の移動はエスカレーターを使わず階段を使う等、他の鉄道事業者も見習うべきおもてなしが詰まっている会社である。私鉄というと堅いイメージがあるが、琴電に関してはむしろこちらの方が緩くどんな客に対しても優しく独特な味というか風情があり鉄道事業者の鏡と言えるだろう。2013年頃から讃岐弁のマナーポスター掲出が開始されたようであるが、好評なようで2016年に追加された。

一概に讃岐弁と言っても地域や世代によって差があるので難しい所ではあるが、「ぐるりみてんまい」は「周りをよく見ましょう」という意味であり、「ようみてんまい」も同義だろう。「わっせる」は「忘れる」という意味である。

「おっりょんのに」は「今降りているのに」という意味、「おらっびょる」は「叫んでいる・大声を出している」という意味となる。鉄道は主に地域住民が使う物であるから方言によるマナーポスター掲出は効果があるかもしれない。

ここからはおまけであるが、琴電の列車である。古い車両であるがかなり綺麗に整備されている事が分かる。

百貨店の撤退等含めて過去には色々あった瓦町駅付近であるが、瓦町FLAGが成功を収めた事により瓦町を中心とした人の流れを再び生み出し県民の交流拠点に変えた点では琴電の経営は素晴らしいと言えるだろう。瓦町~高松駅なら歩いて行けるというのが県民の本音であろうが、そこをいかに電車を使ってもらうかは目的地となる駅ビル・駅ナカの充実に懸かっていると言っても過言では無い。

琴電の独自マネー「IruCa」であるが、交通系マネーの片利用サービスを実施しており端的に言うとsuicaやICOCA、TOICA等でも琴電や琴電バスに乗れる。逆にIruCaはsuicaとしては使えない。この手の独自マネーは他社をシャットアウトして後で統合協議みたいな形が多いが、他社のマネーも使えるのは有難い。suicaが2001年、IruCaが2005年なのでかなり早い対応と言えるだろう。路面電車のような感覚で乗れるので、興味のある人は利用してみてもらいたい。