JR四国の電光掲示板が点滅する理由とは?客の為を思った粋な運用

JR四国の高松駅等の大きな駅では、電光掲示板(発車標)が点滅する場合がある。種別や時刻のみならず一行丸々であり、他地域から来た人は理解出来ず公式も何ら説明していない訳であるが、どのような場合に点滅するのだろうか。
他社の場合は分からないが、JR四国においては発車2分前程度から点滅を開始し、「発車するから早く乗りなさいよ」という事を掲示で伝える運用となっている。列車が遅延した場合は到着するまで点滅し続ける。
一律シャットアウトという会社もある中、四国は駆け込みに関しては比較的緩い運用となっており最後の1人まで客を乗せる精神のようである。駆け込み客も貴重な運賃収入源であり駆け込み乗車はマナーとしては良くないかもしれないが、乗りたい意思を示している客を乗せるのは公共交通としての鏡であると言えるだろう。全てのホームが横に並んでいて見渡しやすい高松駅限定かもしれないが、走っている客が居たら快速でも特急でも放送して列車の発車を止めたり、動き出していたマリンを止めて扉を開ける光景もしばしば見られる訳で「まるで私鉄」と言われるぐらい運用の自由度が高いようである。1分程度の遅れであれば走っているうちに回復できる上、列車に乗れなかったら人生が変わる人もいるはずで、客に不快な思いをさせない事でまた使ってもらうという経営が苦しい会社ならではの粋な運用と言えるだろう。四国エリアで発車標が点滅していた時は遅延や故障を示す物では無く単に発車直前と言う事を理解しておくと良いだろう。