JR四国が赤字な事に対して国交省は不満のようであるが、安全対策や必要な投資を実施しグループ全体では黒字なので取り立てて問題視する事では無いだろう。コストカットしろと言われても国鉄時代にかなりカットされている訳であり、これ以上はどうしようも無い。香川県民としても「安うせんと乗らんで」というのが本音であり、みどりの窓口で定価切符を買おうとするとマルスを高速連打しながら「こっちの方が安いで~」としてほぼ絶対に企画切符に誘導される上、県民のニーズに応えたら赤字になっただけであり何が悪いのかと内心思っているはずである。東海のように正規運賃料金を徹底徴収という運営はしておらず、東のように車内で精算したら割増料金を取るボッタクリ商売もしていない。目の前の数字を追い求めず顧客満足度を第一に置いているのだろう。JR四国の唯一の強みは、高速道路が無い時代に鉄道が引かれた為、最優先の立地となっており沿線風景も非常に美しい所である。これは国鉄が残した最大の資産と言えるが、今のJRはそれを最大限宣伝できているかと言われると疑問符が残る所である。
高徳線の栗林公園北口駅である。都市にしては珍しい非電化路線となっており、列車を間近で撮影できる。鉄道マニアにはたまらないだろう。昼間は人がいないが、朝ラッシュは結構な人数であり4両編成から人がどさっと降りる光景は圧巻である。
高徳線の古高松南駅である。もちろん無人駅である。まるで京急のように住宅地の真横を通過する。無人駅では遅延したらどの列車がどこにいるのか分からないという事で、最近運行情報表示端末が作られたようである。
予讃線の鴨川駅であるが、真ん中の陸橋から線路を眺める事が出来る。普通であればこの手の橋にはバリアやガラス・網等が設置される事が多いが、設置は比較的最小限なのも良心的である。
高徳線特急「うずしお」から見た沿線風景だ。目に焼き付くぐらいかなり綺麗である。
車があるから乗らないという沿線住民に向けては特急1000円とか打ち出して列車に一度でも乗ってもらって列車の良さを実感してもらう施策が有効だろう。このように四国の駅には多数の魅力的な設備・沿線風景等が存在するが、公式が宣伝していないので埋もれてしまっているのが現実であり、高松発の予讃線で食事サービス付きの観光列車、あるいは高徳線にも観光列車を走らせる等、県外から訪れたくなる駅や更なる沿線魅力の向上に努めてもらいたいものである。
