JR東海は、車内アナウンスで絶対に「申し訳ありません」という用語は一切使用していない。これは在来線でも新幹線でも同様であり、新幹線が5分遅れたとしてもせいぜい「ご迷惑をお掛けしております」というぐらいだ。しかし今年春のダイヤ改正から「お詫び申し上げます」という文言を使うようになったようだ。少し謝るレベルは上がったが、それでも他社よりは低い。
JR他社は「申し訳ありません」という言葉を使うが、なぜ東海は使わないのか。おそらくであるが、客が悪いのであって会社は悪くないという立場を明確にする為であろう。とはいえ鉄道会社が示しているダイヤに沿って客は切符を購入するという契約をしている訳であるから、その契約を履行できず客の予定を狂わせたという点では何らかの謝罪の意は欲しい所である。たかが1分2分と思うかもしれないが、1分2分で乗換できず運命が変わるような人も沢山いるのである。東海が「申し訳ありません」という用語を使う日は来るのか、今後に期待したい所である。
