JR東日本が、JR東海駅近くで開発を予定していた風力発電事業について、地元の同意が得られないとして撤退するという報道があった。抗議されても無理に反論せず受け入れるのは東らしいと言えるだろう。飯田線水窪駅付近なので、思いっきりJR東海の管轄となる。JRも民営化でサービスエリアの区切りは無くなりつつあり東の車両が沼津あたりまで行くのはよくある話であり、ちょっと電車が乗り入れるぐらいなら良いが大規模な開発は地元の会社が一番という所があるのだろう。一昔前は東海道新幹線の切符を東構内で受け取れないとかは良くある制限だったが、最近は緩和されつつある。
JR東は、世界最大の鉄道会社でありながら今まで何もしなくても儲かってきたので積極的な開発活動はこれまで行ってこなかった。しかし感染症の影響で最近はそうも言っていられないようである。九州とかは割と積極的であるが、東京駅の真上に億ションでも立てればボロ儲けできるのになぜしないのか非常に謎としか言いようが無い。大宮とかさいたま新都心あたりでも十分採算は取れるだろう。国鉄時代から持っている首都圏の高い土地資産を生かし切れていないのが現状と言えるだろう。ホテル事業でこれまで培ってきたノウハウを生かせば住宅事業を行うことも十分可能なはずであり、大手デベロッパーと組むのも一つの選択肢のはずである。地元の同意があるならばエリア外に進出するのも十分結構であるが、自社の駅・自社の敷地は全てホテルやマンションにするぐらいの勢いでまずはエリア内でバンバン開発を進めてもらいたい物である。
