政府、マイナカード番号隠蔽廃止検討 それなら民間に開放すべき

政府が、マイナンバーカード発行時に手渡される「隠蔽ケース」を廃止するという報道があった。マイナンバーカードの番号部分は他人に渡してはいけないという事で自宅・タンスに保管しなさいとか金庫に保管しなさいと説明している職員もいるようであるが、利用が進まないのは最初の説明を信じている国民が多いからであろう。もっとも、マイナンバーがばれた所で猫に小判状態であり、殆どの人にとってはそれで個人情報がバレる事にはならない。免許にも番号が振られており毎日のように落とした無くしたという人はいるはずであり携帯会社や消費者金融も免許の番号で管理したりしているが、その番号が悪用されたという報道は無いので番号自体がバレても何も起きないのである。もっと言えば電話番号が分かったとしてもそれで即名前や住所が出てくる訳では無いのと同じ考え方である。

個人番号を隠さなくても良い、持ち運んでも良い、外に持って行って裏面が見えても良い、他人が受け渡しても良いという事になれば、それはすなわち民間に活用の門戸を開いたという解釈も出来る。このマイナンバーカードに搭載されている読み書き領域を使って図書館の貸出や返却が出来たり、テニスコート等の市営・県営施設の貸出が出来たり、電車に乗れたり、投票もかざすだけでOK、免許更新や保育園等の申請書類もかざすだけでOK、県民割の1泊ごとに書かされる面倒な書類もかざすだけでOKというように活用の幅が飛躍的に上がりこれなら持ってみようかと思う人も多いはずである。これらのアイデアは全て「他人が一時的に持つかもしれない」「その際に他人に渡したら裏が見えるからNG」という訳の分からない理由で却下されてきたのが現状であり、政府は国民に持て持てと言うが有効な活用方法を遮断してきた責任も政府自身にあるのである。群馬県知事が激怒してようやく政府が動くというのは情けない限りであり利活用方法は本サイトでもこれまで多数提案しており政府も把握しているはずであるが、河野デジタル大臣の突破力を武器にしてマイナカードを本気で普及させる方策をいよいよ実行に移してもらいたい物である。