東海道本線(東海)快速はなぜ無いの?在来線客のサービス向上急務

東海道本線(東海地区)の静岡県内は、運賃のみで乗れる列車は全ての列車が各駅停車であり快速等の上級種別は一切存在しない。別料金のホームライナーと別料金のふじかわ(特急)はあるが、毎時1本のような運行形態ではない。殆どの路線は新幹線が出来たら在来線は手放して三セクにしているケースが多いが、並行在来線を新幹線事業者が運営している極めて珍しい路線でもある。

図の都合上静岡以西は省略したが、静岡以西にも駅は沢山ある。理由はいくつか考えられるが、以下の6つでは無いだろうか。
1.新幹線が並走している
JR東海は「新幹線をご利用ください」というのだろうが、差額ゼロ円ならば喜んで乗るが差額は客が払わなければならない。収入の乏しい学生が部活や大会の移動に使う場合でも自腹で新幹線など乗れるはずもないのである。
2.不正対策
例えばキセル等の不正があったとしても全て普通列車であればどの列車に乗ったか容易に特定でき、速達性を上げると不正率が高まる側面もあり得る。今でこそ柔らかくなりつつあるが、お堅い社風の東海ならそういう考えもあり得るだろう。
3.並行私鉄が存在しない
並行私鉄が存在する場合にはサービス向上の為に差額ゼロの快速や特別快速を設定して勝負に出るというのは良くあるが、並行私鉄が存在しないのでサービス向上を図る理由も無いのである。
4.遅延してもすぐに戻せる
遅延すると快速をどうするのか、普通列車をどこに待避させるのか混乱に陥るが、全列車各駅停車ならばそれを考える必要は無い。
5.車両運用が容易
仮に毎時1本快速を設定したとして普通列車を待避させる場所が無いと難しいだろう。
6.快速にはコストが掛かる
駅を飛ばすという事は、その駅からは客が乗らないという事を意味する訳でコスト増要因になるのは確かだろう。新幹線でボロ儲けしているならそれを在来線に投入すれば良いのに、在来線はかなりケチっているのが東海である。それに対して県民も文句を言わないので現状維持されている。のぞみを県内に止めない上、とりあえず動かしているだけ感が強い在来線の様子を見て静岡県知事が冷たい態度を取るのも否めないだろう。
急がずのんびり移動したい静岡県民にとってはそれで良いかもしれないが、他県から来た旅行者にとっては非常に使いづらいのが現状である。ホームライナーも朝1本・夜4本程度であり、観光では無くビジネスに全振りしている印象は否めない。JR東は自社管内で快速や特別快速をバンバン設定しており、もしこの区間を東が管理するならすぐに設定するのは間違いない。そしてフリーきっぷもかなり少なめであり、磁気券で発行されるのに磁気改札不可の商品も存在する。在来線沿線の活性化の為にも、ホームライナーを廃止して無料化するか、差額無しで乗れる快速等の種別新設等のサービス向上を図ってもらいたいものである。