新幹線の車内販売と言えば、パーサーが新幹線車内を巡回して商品を販売している訳であるが、昔のようにバンバン売れている様子は見られず落ち込んだ表情をしながら通り過ぎていく光景は哀れである。
そこで新幹線の指定席のメリットを生かし、えきねっと・EX予約等のサイト上で指定席を取っている客限定で、代金をサイト上で決済し、パーサーはその席まで商品をお持ちするというアイデアを思いついた所である。子会社と言っても会社としてお金が入れば何でも良いのであればこの方式はすぐに採用できるはずである。東海に聞いた所、前向きに検討していくとの事であった。現在、代金の決済がその場で必要であり、家族や部下や友人が隣にいていきなりお金の話になるのは嫌であるが、事前決済ならばサプライズ的演出も可能でありお金の話をせずに済むのである。そして何を頼むのか事前にメニューが客のスマホで表示出来るのであればパーサーも待機時間が減り効率的に車内を巡回できるだろう。パーサーも通信出来る端末を持たせておき、客が注文したら通知が入るようにすればいい訳で、新幹線上で通信が可能であるというのを逆手に取った方法である。車内改札も原則廃止に近い状況なのだからパーサーにとっては動きやすい環境が整ったと言えるだろう。
ただしこれのデメリットが2つだけあり、注文だけして下車した場合・トイレ等で客がその場に居なかった場合どうなるのかという部分であるが、事前に同意画面を作る等して対応するしか無いだろう。寿司屋のようにあと何分で到着しますと通知するのも良いかもしれない。また売上状況はリアルタイムで変化する訳で急に売切になる場合もあるはずだが、これも事前に売切時は代替として同額商品を提供という注意書きを付けておけば問題無いだろう。東は新幹線での車内販売を増やしていくとの事であるが、現代に見合ったオペレーションをぜひ導入してもらいたい物である。
