Z270マザーとPentium G4560で低電圧&メモリOC試す

22nmの3770Kから一気にステップアップし5年ぶりにCPU・マザーボード・メモリを交換しました。
マザーボードはもちろんいじり倒せるZシリーズ。オーディオチップもALC898(SN比110dB)からALC1220(SN比120dB)へ。
CPUの選定は3770Kをダウンクロックして使っている現状を鑑み、3770Kの5~7割ほどの性能を持つ「Pentium G4560」を選択。
コスパのよさからi3相当といわれ販売打切りの噂が流れるなど、多くのBTOパソコンに採用される人気ぶりです。

3770K G4560
プロセスルール 22nm 14nm
運用クロック 2/4 2.0GHz 2/4 2.1GHz
電圧 0.9507V
(定格1.13V)
0.752V
(定格0.85V)
アイドルCPU温度 28度 25度
動画再生CPU温度 32度 25度
グラボアイドル時
(GPUZ読み)
GTX970
12W
HD610
0.1W
メモリ容量 32GB(8*4) 8GB(4*2)
メモリ電圧 1.65V 1.17V
メモリ周波数 DDR3
2133MHz
DDR4
2933MHz

この構成をみてお気づきの方もいるかもしれませんが、ズバリ電気代を節約するため、消費電力低減を目的としたマシンです。

単純にグラボを内蔵にするだけでアイドル10W下がります。
DDR3をDDR4にするだけで最大40%の消費電力減です。メモリ枚数も減らしたのでマシン全体でアイドル時おそらく20W程度は節約されていると思います。
3770Kのコアを半分無効にして周波数も下げたものよりもさらに0.2V低いのはかなり魅力的です。
ただネットサーフィンやメール等でも消費電力の上下はありますので、平均すれば50W程度かもしれません。
仮に50W削減できたとすると一ヶ月の電気代は400円(1日12h/単価22円)近く下がります。無視できませんね。

それでは今回用意したもの。3点セットで4万円弱です。

2万円のマザーだけあって豪華な化粧箱に入っています。
なぜこれにしたかというとALC1220が欲しかった、ただそれだけ。

開けると変なIntelの説明書きと付属品が。
Optane MemoryというのはIntelが提唱する25年ぶりの新しいテクノロジーで、要はHDDのボトルネックを解消しますよ、と。
Optane Memoryを別途購入することでHDDでも読み込みがSSD相当になるらしい。

こちらが本体。なかなか立派ですね。
ただ持ち上げるとボードが薄いのか、少しか弱い印象も持ちましたが。

四隅は緩衝材と結束バンドで縛られていてハサミで切らないと取れないので注意。

前のマザーボードをケースから取り除き新しいバックプレートとマザボをはめこみ、電源ケーブル等を接続していく。
※高級マザーはケースファンなどと干渉する場合があるので干渉した場合は取り外す
※マニュアルでは結構な本数のネジで固定しろと指示があるが、巨大クーラーやグラボでも積まない限り4本で十分です
※バックプレートを設置せずマザボを固定したら二度手間になります

こちらが肝心のG4560。パッケージ外部から本体が見える仕様となっている。
きちんと封印がされていることを確認し、カッターで開封。ハサミでは刃が入りません。

マザーボードにCPUをセットするが、いつもこの蓋が邪魔。
黒い蓋を取り除いてから右の押さえを外してセットする。
CPUをセットして上から押さえつける時の「グジュ」という音は何とも言いがたいですね。
そういえば刻印が見づらいと苦情でもあったのか、かなり大きくなりましたね。

マニュアルのロゴを記念撮影したところで、いよいよセットし、クーラーを取り付ける。
※リテールの場合ははめ込むだけでいいですが社外の場合は土台作り(?)も必要です

メモリも開封し、セット。端子の中央付近が出っ張っているのがDDR4の特徴。
☆メモリ装着前は金属等に触れて静電気逃がすのをお忘れ無く
ブートストレージは0番に接続することが推奨されています。
電源オンしたら爆発炎上することなく普通にブート。
さっそくBIOS画面に入ったらフルHDになっていてビックリ。しかも日本語になる!これもビックリ。
おまけにマザーボードももわもわと光る。光るとは思わなかったですね。

Windows初回起動時は少し時間がかかりますが、普通に起動しました。

○マザボやCPU等はどこを触ればいいの?
マザボは基本的にねじ穴の近くを触りましょう。この近くには回路が配置されていないので比較的安全です。
CPUはなるべく裏面に触れないように端っこを触りましょう。CDを触る時と同じような感じです。
メモリは端子に触れないように上や端の部分を持ち上げて運びましょう。一番静電気に弱い部品です。

○ランプがずっと付いている。故障ではないか?
BIOSが2つある製品の場合はどちらのBIOSを使っているかを示すランプが点灯します。
これを消すことはできないそうです。

○暗くて作業しづらい。
スマホのライトが便利です。

○自作に必要な道具は?
静電気防止手袋とか買う人も多いですが、端子を触りさえしなければ素手でOKです。
基本的にドライバーさえあればOK。

○不器用なのでネジを落としそうだ。
マグネット付のドライバーをオススメします。先端にマグネットが付いてるので落としたネジも拾えます。

1.動作周波数は?
3770Kとは違い、最小800MHzから駆動するのは魅力ですね。
負荷に応じて動的に周波数は変わります。CPU/GPUのオーバークロックはKつきモデルのみ可能です。
3770Kとはキャッシュ容量などが違いますので同じコア数・周波数に合わせてもどうしてもサクサク心地は劣ってしまいますが体感でも1割程度の差で一般の人にはほぼ分からないでしょう。
このコアは最大3500MHzまで動きますが、そんなに動かれたら消費電力的に困るわと言う場合はOSの電源管理で「最大のプロセッサの状態」を60や70%に設定してみましょう。
Kがついてるモデルではないので倍率入力はできませんがOSでダウンクロック運用は可能です。

2.ファンレスにできる?
G4560を2.0GHzに抑えた状態で、背の高い社外クーラー使用。
室温14度で28度、5時間後室温20度で40度でした。
室温24度だったとしても45度程度ですから、全然問題ないでしょう。(70度超えるとヤバいと言われているのがCPUの世界。100度超えると落ちます)
なお、ファンを止めると放熱が難しくなるので負荷の高い動作はできません。またリテールクーラーは回すことを前提に作られているのでリテールクーラーの状態でコネクタ引っこ抜くのはお勧めできません。

3.低電圧にできる?
Pentiumのような廉価CPUでも、マザーボードが対応していれば電圧を下げて性能そのままで消費電力低減を図ることが可能です。
※壊れることはないと思いますが自己責任で
3770K時代は定格より0.17V下げて運用していましたが、G4560では0.05V下げてブート成功。その後0.1V下げでもブート成功しました。
-0.15Vを入力しようとしたらBIOSによって-0.1Vに弾かれてしまいました。Kつきモデルだと挙動が違うのかもしれません。
メモリは、2933の状態で定格1.2Vですが1.1VにしたらBIOS画面すら到達せず汗汗となりジャンパでリセットかけて回復、その後1.15VにしたらOSブート途中でフリーズ。1.16Vでブートしますが不安定要素が残るため、結果1.17Vで落ち着きました。

4.メモリのオーバークロック性能は?
メモリはオーバークロックしても大して消費電力が変わらず大きな性能を手に入れることができるのでお勧めです。
特に内蔵GPUを使っている場合は相対的にGPUの速度も上がるのでお勧めです。
CPUは2400までしかサポートしていませんが、それ以上をサポートしているマザーボード上で動かせばそれ以上でも普通に動きます。
DDR3時代は相性の問題なのか2400を同じメーカー4枚差しでも2133までしか動きませんでしたが、DDR4は単純に周波数だけを変える場合2666のメモリでも2800もすんなり通過、2933もすんなり通過、3000を超えるとポストせずと言うような高いオーバークロック性能を持っています。メモリはかなり価格が高い状況ですので、少しでもクロックを抑えたモデルを購入し、後からオーバークロックするのが無難でしょう。
メモリ2枚差しの場合、デュアルチャネルにするには挿す場所の指定がされていますのでマザーボードのマニュアルを確認下さい。

5.内蔵GPUはどう?
ネットや文書作成程度なら問題ありませんが、4K60p再生は少し厳しいかもしれません。
ヌルヌルだという意見もありますが、私から見るとフレームレート20fps程度の感覚です。
モニターもフルHDだしそんな動画なんて見ないわ、という人には十分な性能です。
とはいえ、10年前のオンボードと比べて100倍ぐらい性能向上してるんじゃ無いかと言うぐらいかなり飛躍的な向上を遂げています。
少し明るいというかてかりの強い印象がありましたので、コントロールパネルにてコントラストと明るさをかなり下げて運用しています。
また60Hzの液晶を75Hz表示するカスタム解像度にも対応しています。
この表と同じものを入力し、バックポーチは同期幅と同じ物を入力したら普通に動きましたので参考までに。
また色々な機能がデフォルトでオンになっていますが、コントロールパネルから切ると高速化します。

6.Pentiumなんて性能低いじゃん。
これは過去の話で、現在は廉価CPUも性能が底上げされていてちょっと前のi3程度の性能になっています。
また性能が低いというのはネット上によく書き込みがありますが、ネットに書き込むような人はマニアですから、写真の現像や動画の編集をバンバンしたりゲーマーだったり。一般的なネットサーフィンやメールの確認、文書作成程度であれば2コア4スレッド・2GHz程度で十分です。
BIOSで1コア2スレッドにしたこともありますがwin10だと非常に重くて戻しました。そういうわけで名前がどうこうよりも何コア何スレッドの方が大事です。2コア4スレッドと言えばCore 2の時代でVista最盛期でしたが、あの頃はOS自体も重かったので。10はそれに比べればかなり軽くなっているので低いCPUでも体感上はサクサクです。浮いた金でグラボやSSDに、というのはもはや常識です。

7.キラキラ光るの?
最近のZマザーボードは高級路線になっており、LEDを搭載しているモデルが多く、キラキラではないですがやんわり光ります。
もちろんUEFIで無効にできます。多少なりとも電力を消費しているのは事実ですから、節電派にとっては真っ先に無効にしたい機能。

8.SN比が上がると?
音にメリハリが出ます。特に低音。
高音は刺々しさが減ってより自然になります。二層、三層の音もよく聞こえます。
あとは送る音量が大きくなるので受け側の音量設定に注意です。
家電量販店に行くと100万するようなオーディオがありますが聞いてみると確かにフラットな音質。それに近いですね。
Realtek(カニ)のサウンドチップは評判が悪いようですが、1割のオーディオオタクを除いてほとんどの一般人にとっては十分です。
これでもゲーム中の足音が聞こえる程度には性能向上しています(ALC1220) 1万円のサウンドカードに匹敵。
898と比べると10dB違いますが、dBは対数なので音響の世界ではノイズが10分の1ということになります。
2万円払えばSN比125dBのサウンドカードもありますが、オンボードではこれ以上音質に関しては性能向上のしようがないのではないかと思います。


DDR3時代と比べて相性問題が少なくなり、挿せば動く。当たり前ですが信頼性はかなり向上しています。
もっといえば昭和の頃から変わっていないHDLED等の細々とした端子を一括にまとめてくれればもっと色々な人が楽になると思います。
プロセス微細化によって高い性能を低い発熱で低価格で。CPU・GPUが微細化したら同じクロックであれば必ず節電効果はありますから、そのタイミングで買い替えを検討してもいいのかもしれません。
G4560はなかなか廻るCPUだということがよくわかりました。皆様もぜひお試し下さい。

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