JR東、改札QRコード導入発表 物販もQR参入すればペイペイ時代終了?

JR東日本が、新たな改札方式としてQRコードを導入すると発表した。首都圏以外の駅において順次導入を進める。磁気改札は首都圏では数を減らしつつあるが、詰まったとか出てこないというエラーが多く駅員や技術者が来て分解しているようなシーンをよく見かける訳で維持管理コストが高く付くのだろう。それで1レーン潰れて利用者のスムーズな行き来を妨げている側面も否めない。suicaはsuicaで温存しつつ、suica対応改札機の無い地方において紙切符の裏面等にQRを張って外国人等でも利用しやすくするのが目的だろう。suicaとQRオンリーで磁気切符を廃止出来ればかなりのメンテ費用削減になるのは言うまでも無い。減車減便をやるぐらいであればこちらのコスト削減の方が客にも理解されやすいだろう。QRはスマホでも表示出来るので、えきねっと購入からのQR表示で電車に乗れる等、完全ペーパーレスもあり得るだろう。

一方、suicaも2001年導入であり枯れたシステムになりつつある。アプリ内に現金をチャージしておきWi-FiやBluetoothで通信して改札が開くとか、QR決済に参入するというのも一つの方法だろう。首都圏のラッシュが捌けないという意見もあるが、お互いの画面が明るければQRの読取速度はsuicaとほぼ同等なのではないだろうか。上下左右関係無い上、アバウトに読まれても復元機能があるので意外と使えるのがQRである。そしてQR・バーコード決済分野ではペイペイが1位であるが、JR東も黙っては見ていないはずでありこの会社が本気を出して全駅で宣伝すれば一気に普及するのは言うまでも無い。何ならJRペイとかいう名前にして全国で使えるようにして貰えると有難い所であるが。現金前払を原則とした国鉄で無くなった以上、後払いでも運賃収入が入り金を払ってくれさえすれば何でも良いのであれば多種多様な決済手段に対応するのは当然であろう。
日本の現金流通金額は有限であり、誰がそのお財布を握るかという競争が繰り広げられている。私鉄ではVISAタッチで乗れる動きもあるが、JRでは特に発表はされていない。ペイペイ・楽天ペイ・ファミペイ・d払い・auペイ、nanaco、WAONやEdy・iDで電車に乗れない以上、券売機を通して対応するのか、それとも対応しないのであればその代わりとなる決済手段を用意してもらいたい物である。