えきねっとの公式よりも上位に偽サイトが出現したとしてネットで話題になっていたが、JR東が削除依頼を出した事で昼過ぎ頃に削除されたようだ。
他にも怪しいえきねっと広告は沢山出ているが、広告というラベルを確認し、ドメインを確認し、正規の物で無い場合は絶対にアクセスしないようにしてもらいたい。ではなぜ偽えきねっとが公式よりも上位に出てきたのか。JR東は「原因調査中」としているが、答えは簡単、広告のアルゴリズムに乗っかったからである。広告は、入札方式であり高い単価を出した人が上位になる。これは相手がJR東という日本で有数の超巨大鉄道・新幹線・資金決済業者・不動産・駅ビル・ホテル企業だとしても関係はない。高い金を出した人が上位になるという点では基準は明確であり、下克上も可能である。ただし日本の殆どの企業は常識や良心があれば普通はこのキーワードを狙って広告を出さないだろう。しかし、出稿者向けのキーワードプランナーを見ると、このキーワードは結構美味しい事が分かる。
例えばこちらがSEOというキーワードを出すのに必要な費用であり、1回押されるごとに最大784円近い支払が発生する。競争が激しいのでこんなに高いのであり、普通の人ならここに博打は打ちたくないだろう。
しかしえきねっとは月間1000万検索ボリュームで、前年比900%の伸び幅でありながら、単価が30円と異常に安い。いわば30円出せば誰でも公式より上位に出せるのだ。お先にトクだ値を含む場合は150円程度と少し高くなる。詐欺師からすればカネを掛けずに集客したいので、別にキーワードは何でも良いが美味しいキーワードがえきねっとだったと言うだけに過ぎない。出稿業者なら喉から手が出るぐらい出したいキーワードだろうが、まぁ良識ある普通の日本人なら出さないと思いますけどね。出来る事といえばJR東公式がもっと広告を出して単価を引き上げるか、政府が依頼してこのキーワードの公式以外の出稿を禁止するぐらいしか手段は無いだろう。JR東は民間会社であるが元国鉄なのだからこういう海外が絡む時こそ政府がサポートすべきである。「偽サイトにご注意下さい」と言ってもえきねっと自身がJPドメインを取らない限り説得力は無いだろう。JPドメインを取れば海外に対しても抑止力になる訳であり、これまで注意喚起していてもこういう事態になったのだから傍観せずしっかり対策してもらいたい物である。
