全国割、蓋開けてみたら大盛況で予約殺到 マスコミ粗探しも無意味

政府が11日から開始した全国旅行支援(全国割)について、実際蓋を開けてみると新幹線各社や航空機等、旅行大手のサイトが軒並み落ちる等の嬉しい悲鳴が上がっている。GOTOの時でもここまで無かったので、かなり注目度の高い施策と言えるだろう。ヤフーや楽天が自腹で実施している5%オフとかとは次元が違うわけで、やはり日本で一番多くの金を動かしそれを全国に波及できるのは政府しかいないのである。

当方は感染症騒動が始まった当時からふっこう割事業をやるべきであると繰り返し提言しその結果GOTOが出てきた訳であるが、誰でも一律2万円(条件無)と使いやすすぎて終了に追い込まれた側面も否めない。二階氏がどうのこうのと反対する人もいるようであるが、早い段階から予算が確保されていた事により開始もスムーズにできたのである。宿泊施設側も情報が来ないという点での混乱はあったかもしれないが、代金を割引してクーポンを渡すというのはGOTOで練習したのでオペレーションの混乱はそれほど大きくはなかったはずである。
今回の全国割の支援金額はGOTOの半分ほどであるが、当時言われていた「高級宿ばかりに恩恵が行く」という批判を受けて制度が見直されたのだろう。高級宿で最大限の恩恵があるならば金持ち優遇施策だみたいな批判もあったが、1万円程度のビジネスホテルであれば比較的誰でも宿泊できるはずである。
マスコミは「県ごとに制度が違うのはややこしい」「東京はまだ開始していないので厄介」「3回接種という条件が付いている」等と必死に粗探しをしているが、それを上回るぐらい安く泊まれたというような好意的な意見が見られ、今この瞬間もバンバン予約が飛び交っている状況であると言えるだろう。東京は20日から開始と言っているが、こんなに大盛況ならば前倒ししてもいいのではないかと思うぐらいである。東京が対象になれば都内のホテル宿泊も当然対象になる訳で、旅行の幅が大きく広がるのは間違いない。宿泊事業者や旅行事業者はこの日を待ちに待っていたという部分もあるかもしれないが、日本経済の希望の光になる事を期待したい。